三洋堂書店が上場来高値更新、引け後にトーハンへの第三者割当増資発表
スポンサーリンク東海地方を中心に書店・レンタルショップを展開する三洋堂書店(3058・JQ)が21日、株式公開初日に付けた上場来高値を更新。同日の午後3時25分に第三者割当増資を発表した。トーハンとトーハン子会社のトーハン・メディア・ウェイブに1株当たり1626円で50万株を発行、8億1300万円を調達する。三洋堂書店の発行済み株式総数は20.8%増加し、トーハンとトーハン・メディア・ウェイブを合わせた増資後の持ち株比率は19%となる。
三洋堂書店は2006年11月1日にジャスダックへIPO(新規株式公開)。上場初日に付けた高値1720円が長らく上場来高値となっていた。株価は2007年11月に631円まで下落したあと上昇に転じいた。三洋堂書店株は流動性がほとんどなく、1日あたりの出来高は1000株以下の日がほとんど。2009年6月以降、少ない売り物に数百株づつ買いが入り、上昇傾向を強めていた。12月21日には33円高の1726円まで買われ、上場来高値を3年ぶりに更新。その日引け後の増資発表となった。
IPO時の公募価格は1600円で、主幹事は日興シティグループ証券(当時)。上場2日目の株価は1475円で、三洋堂書店株が公募価格を上回っていたのは上場初日だけ。株価が1600円を回復したのは2009年10月で、その後は1600円を上回って推移していた。株価が公募価格を上回り、新株発行の条件が整ったことで増資に踏み切ったとみられる。
調達資金は新規出店費用にあてるとしている。
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