• 2010年4月22日 木曜日 0時56分

一休(2450)の株価動向と業績予想の傾向

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一休(2450)の株価は2009年5月以降、3万6000円~4万6000円のボックス圏で推移している。4月21日の終値は4万5800円で、1年にわたった保合いから上放れする可能性が見えてきた。

2009年5月以降の推移

一休・週足チャート・2008年4月7日~2010年4月21日

2009年5月8日金曜日、2010年3月期の業績予想を発表。営業収益25億8300万円(前期比2.6%減)、営業利益12億2000万円(同11.4%減)、純利益7億5600万円(同2.3%減)と減収減益を見込む。前年、景気後退で業績が伸びず、業績予想の下方修正に追い込まれた反省からか期初予想は控え目なものに。週明け11日の株価は2.55%安の4万200円と下げはしたものの、直前の安値は割り込むことはなく、26日には4万3500円まで買われる場面もあった。

7月30日木曜日、第1四半期決算の発表と同時に通期業績予想を上方修正。営業収益27億2500万円(前期比2.7%増)、営業利益13億2400万円(同3.8%減)、純利益8億1900万円(同5.9%増)に増額。営業利益を除き、一転して増収増益になった。翌日の株価は急騰しストップ高、終値は9.88%高の4万4500円。2営業日後の8月4日に4万4900円まで買われる場面はあったものの、株価はここが高値となりしばらく調整し、4万円近辺まで10%近く下押した。

10月29日木曜日、第2四半期決算を発表し、その中で通期業績予想を上方修正。営業収益28億4900万円(前期比7.4%増)、営業利益13億8900万円(同0.9%増)、純利益8億6400万円(同11.7%増)に増額した。営業利益も増益予想に転換したものの、翌日の株価は0.70%高の4万3300円とわずかな上昇にとどまった。11月に入ると全体相場の下落基調と相まって、一休株も11月18日の3万6150円まで下押す。

2010年1月29日金曜日、第3四半期決算を発表。通期予想の修正はなかったものの、中期経営計画(PDF)を発表。業績目標として2013年3月期の営業収益46億円、営業利益21億円を打ち出した。週明けの株価は上方修正がなかったことを嫌気し、3.76%安の3万8350円と下落。

ただ、株価はこの安値を底にして上昇へ転じ、4月15日には一時4万6800円まで買われ、2009年9月高値の4万6150円を上回った。2009年5月以降の株価は1年間にわたって3万6000円~4万6000円のボックス圏で推移しており、フシである4万6000円を上抜くと、5万円台が見えてくる。ただ、4月15日に4万6800円まで買われた際も終値は4万5600円で引けており、保ち合いを上放れしたとは言えない。上放れは終値で4万6000円を完全に上回ってからだろう。

四半期業績の推移

そのためには通期業績予想の上方修正か、2011年3月期の増収増益予想への期待値が高まる必要がある。2010年3月期決算発表は5月7日金曜日に予定されているが、それまでに業績予想の上方修正があるかどうかは微妙なところだ。

決算期 売上高 営業 純利益
単位:100万円
2008年3月期 1Q 537 306 182
2Q 697 447 265
3Q 637 388 232
4Q 597 311 184
2009年3月期 1Q 598 287 172
2Q 773 432 259
3Q 685 364 198
4Q 596 294 144
2010年3月期 1Q 622 300 181
2Q 893 490 294
3Q 693 327 238
4Q

上の表は一休の過去3期の四半期業績。2010年3月期決算の成績は4Q次第となるが、通常であれば最悪の経済状態だった2009年3月期4Qを下回ることは考えにくい。4Qの純利益を仮に、2期前と同程度の1億8000万円とすると、通期の純利益は8億9300万円となる。昨年並の1億4000万円なら通期は8億5300万円で、これは四季報予想とほぼ同じ。予想EPS(1株利益)は2850円~2970円くらい。サプライズはなさそうだ。

もっとも現在は2011年3月期の業績を織り込みに行く局面。2011年3月期の会社予想は基本的に控え目なものを出してくると思うが、1月29日に公開した中計は営業収益46億円、営業利益21億円と、2010年3月期の会社予想から50%超の成長を見込んでいる。3期後に50%増を達成するためには、毎期15%の成長が必要となる。もしこの線に沿った業績予想を期初から打ち出すなら、2011年3月期予想は純利益で9億3000万円から9億6000万円、EPSは3100円から3250円くらいだろうか。

書いてみて思ったが、やはりこれはなさそうに思う。十中八九期初予想は控え目で、悪ければ減益予想を打ち出して、四半期ごとに様子を見て上方修正という2010年3月期と同じパターンになる可能性が高いように思う。ただ、どのみち株価指標に割高感はなく、遅かれ早かれボックス圏を上放れすると見ている。

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