日本電気硝子、FPD用ガラス好調で通期予想増額|2ケタ営業増益転換を好感、年初来高値更新

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日本電気硝子が144円高の1298円と急伸し、12月15日につけた年初来高値1203円を更新。22日引け後に2010年3月期の第3四半期(2009年4-12月)の連結業績予想を上方修正。あわせて発表した第4四半期(2010年1-3月)の業績予想が前年同期比大幅増収増益となり好感された。

2009年4-12月期の連結業績予想は営業利益を550億~600億円から620億円に、純利益を260億~290億円から350億円に増額。FPD(フラットパネルディスプレー)用ガラスの需要増により利益が従来予想を上回った。純利益増加額のうち50億円は子会社解散による税効果の影響。

2010年1-3月は売上高860億~950億円、営業利益275億~325億円を見込んでいる。会社予想を合算した通期の業績予想は売上高が3200億~3290億円、営業利益が895億~945億円。2009年3月期実績の売上高3356億円、営業利益764億円に対し、2010年3月期の営業利益予想は下限で前期比17.1%増、上限で24.0%増となり、一転して営業増益予想に転じる。

日本電気硝子月足チャート+価格帯別出来高・2002年7月-2009年12月24日

24日の株価は業績予想の増額を好感し急騰。上放れの形となっている。上のチャートはInfoseekマネーから引用した日本電気硝子の月足と価格帯別出来高チャート。1200円-1500円の価格帯は累積売買高の少ない真空地帯で、上昇は速そう。次の節は2006年から2008年半ばにかけて下値支持線として機能していた1500円どころ。1500円から上の水準は累積売買高が多く、上昇を続けるにしても時間はかかりそう。

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