日清食品HD、創業者安藤百福の生誕100周年祝い記念配当|意欲的中計、大規模株式消却も発表

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日清食品ホールディングス(2897・東1)が1月12日午後3時、創業者安藤百福の生誕100周年記念配当の実施、中期経営計画、7.85%の自己株式消却を発表した。極めて意欲的な内容で注目したい。

インスタントラーメン発明者、安藤百福の生誕100周年記念配当

記念配当は、同社の創業者である安藤百福が1910年3月5日の誕生から100周年を今年3月5日に迎えることを記念し実施する。期末普通配当25円に、記念配当10円を加える。年間配当は実施済みの第2四半期配当と合わせ60円となる。配当権利付き最終売買日は3月26日。1月12日の株価3170円で計算した配当利回りは1.89%。 安藤百福は日本統治時代の台湾で生まれ、1948年に日清食品の前身となる中交総社を大阪府泉大津市で設立。1957年、理事長を勤める信用組合が破綻し、負債を弁済するため事業を手放す。唯一残った自宅でインスタントラーメンの研究を開始し、1958年開発に成功。8月25日、チキンラーメンを発売し、インスタントラーメンの発明者となった。なお、Wikipediaによると、正確には「初めて商業ベースで成功したインスタントラーメンの開発者」であり、初のインスタントラーメンは1955年に発売された「味付中華麺」(現ベビースターラーメン)であるという。

2013年3月期の純利益35.1%増目指す

中期経営計画は2012年度を最終とし、2013年3月期に売上高4300億円(2009年3月期実績比13.8%増)、営業利益355億円(同34.0%増)、純利益250億円(同35.1%増)、1株利益216円を目指す意欲的なもの。国内市場が少子高齢化により縮小するなか、中心事業である即席めんを中心に収益の向上を目指す。 また、長期ビジョンとして、海外即席めん事業の成長を加速させることで、2018年度の売上高7000億円、営業利益600億円を打ち出している。

金庫株消却

自社株消却は発行済み株式数の7.85%にあたる大規模なもので、1000万株を消却する。消却後の自己株式数は181万7158株。
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