シニアコミュニケーション粉飾決算まとめ。主幹事はFOIと同じくみずほインベスターズ証券
スポンサーリンクうーん、確かに期末時点で売上の71%が未回収で残っているってすごい事態だ。。 どっかで回収できるのかと思えば、期中はもっと増えているし。。 しかも、17年9月中間期なんて、半年間かかって前期の売掛金の半分も回収できてない。 18年6月(第1Q)の決算も楽しみ。 特記事項:売上300万円以上は進行基準を適用。 監査法人:新創監査法人、主幹事証券:みずほインベスターズ証券 監査法人も中小法人。主幹事も2流。 くわばらくわばら。どこまでこの会計テクニックで乗り切れるんでしょうかね。 誰か監査の監査をしてください。 僕は投資してません。(当然?!) 上場してて大丈夫なんだろうか。ちぎっては投げ:シニアコミュニケーション 1Q – livedoor Blog(ブログ)
上場前から胡散臭い銘柄と噂のあったシニアコミュニケーションです。 時勢に合ってるとかでずいぶん上場時に高値がついた割にはしょぼいですね。増益幅では大きく伸びてるように見えますが、こんな利益34百万ぽっちじゃどうしようもない。 でココの目玉はそんなことよりも何よりもバカ多い売掛金。 要するに粉飾臭い=架空売上計上だろうということです。 売掛金は時間を追うごとにどんどん増えて、今1Qではなんと9億3,000万円。 これがどれくらいすごいのかというと、前期通期での売上高が11億6,000万円なので、およそ年間売上高の80%くらいの売掛残があるわけで。 回収の見込みのない長期滞留債権がかなりありそうです。 ちなみに適正な売掛残は、取引先との取引条件によるけどせいぜい20%~多くて30%というところでしょう。 こういうバカみたいに売掛金がつみあがってた銘柄として、そっくりなのはアーティストハウスです。 先日発表の決算で長期滞留売掛金を減損して度肝を抜く大赤字をだしだいぶクリアになりましたが、減損前のアーティストハウスのB/Sとココはよく似てます。著名な投資系ブログから2006年時点で相次いで疑義を表明されていたという。しかしアーティストハウスとそっくりってすごいな。 「ちぎっては投げ」では新たにインサイダー疑惑も指摘していた。3月16日に監督官庁からの連絡があり不正会計処理が発覚した翌日から材料もないのに出来高が増加し株価が急騰しているのはインサイダー取引での逃げ場作りだろうとの予想だ。 ことの経緯を整理するとこう。 3月16日、「
監督官庁の任意調査を契機に、過去において不適切な会計処理が行われていた疑いがあることが判明」(6月4日発表の「外部調査委員会による調査報告書のご報告について」から)。この時点では外部には何も発表していない。 で、1ヶ月後の4月13日、「
外部有識者のみで組成される当委員会を設置することを決定」(同)。これはプレスリリースも出た。調査委員会の設置に関するお知らせ(PDF)。
今般、当社の過去の決算において、一部の会計処理の修正を要する可能性のある事象が判明いたしました。そのため、本日開催の取締役会において、下記の通り調査委員会の設置について決議いたしましたので、お知らせいたします。4月16日、調査委員会の委員決定に関するお知らせ(PDF)を発表。 5月14日、第三者委員会による調査報告の進捗状況報告及び平成22年3月期決算発表の延期に関するお知らせ(PDF)を発表。「
1 ヶ月を目処に調査報告を開示する予定でございましたが、取引内容の調査が多岐にわたっており、解明まで今しばらく時間がかかる」ということで、内容については触れず決算発表のみ延期。 6月4日に調査結果発表。同時に定時株主総会の延期と有価証券報告書の提出遅延、扮飾に関わった社長と役員の辞任、監理銘柄への指定を発表。確かに3月16日の疑惑判明から外部への発表が行われた4月13日まで1ヶ月の間があり、株価の急騰と出来高増加がこの期間と重なっている。 扮飾の詳しい内容は外部調査委員会による調査報告書のご報告について(PDF)で。読みやすい内容で、創業者である3人が扮飾に至った心理から実際に行った架空計上や偽造、隠蔽のために企図したMBOとか詳しく書かれていてめちゃくちゃ面白いです。 この調査報告書については、「ちぎっては投げ」でも上で紹介したのとは別のエントリで「この報告書読み物としてはかなり面白い。よくここまでまじめに調査してくれたものだと思います」と絶賛していた。 「ビジネス法務の部屋」でも山口利昭弁護士が「今年一番の調査報告書」と太鼓判と押していた。
執務中にもかかわらず、読みふけってしまいました。これはスゴイ。 シニアコミュニケーション(マザーズ)の社外調査委員会報告書 おそらく、今年一番の調査報告書ではないかと。 すくなくとも会社と調査委員会の信頼関係がなければ、ここまでの報告書はできないと思います。独立性を維持しつつ、信頼関係を保持するというのは、どういった状況だったのでしょうか? CFE(公認不正検査士)の教材にもなりそうな報告内容であります。だそうです。必読と言ってもいいくらいの出来みたいです。 ところで、シニアコミュニケーションのサイトに痕跡が残っていないので確認できないが、Yahoo!掲示板ではこういう指摘があった。
こっそりと 2010/ 4/21 13:47 [ No.6961 / 6992 ] 投稿者 :makoto7751 副社長が代ってますね。 何のニュースリリースもせずに。 市場に対して不誠実。 今回の件の落とし所といったとこでしょうか。 しかしこの規模の会社で他の取締役は気付かなかったという事はあり得るのでしょうか。 ググってみたら、この会社の取締役達は高校の友達同士みたいですし。 自分は先日売ったのでどうでもいいんですけど、この会社の奇異な動向は、つい追ってしまいます。 Re: こっそりと 2010/ 4/21 14:43 [ No.6962 / 6992 ] 投稿者 :gonchichi_max 去年も取締役が変わったけど、その時も一切リリースなし・・・ 今回は経理財務担当の取締役が降格したけど、粉飾が無いなら降格する必要もない為、調査委員会の結果を待たずに粉飾を認めたような降格人事異動ですかね。たぶん心当たりあるんでしょう・・・。 Re: こっそりと 2010/ 4/22 0:24 [ No.6964 / 6992 ] 投稿者 :makoto7751 今晩サイト上でまたひっそりと副社長が二人になってますね。 一旦サイトから消された副社長が復活でW副社長。 サイトの表記ミスだとして直したとしても軽率すぎ。 それとも内部で二転三転? もしかしてここを意識されてるなんて事は無いですよね。 どうなってるんでしょうか、この会社。日時は調査中のもので、いろんなせめぎ合いがあったんでしょうね。
スポンサーリンク
スポンサーリンク