[市況]1月20日の東京株式市場|後場下げ転換、米マサチューセッツ州議員選挙、中国株安など嫌気

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東京株式市場概況

1月20日の東京株式市場は、日経平均株価が27円38銭安の1万737円52銭、TOPIXが5.04ポイント安の944.72ポイントと3日続落。東証1部の出来高は24億3515万株、売買代金は1兆5035億円。騰落銘柄数は値上がり547銘柄、値下がり996銘柄。25日騰落レシオは118.95%。新高値は25銘柄、新安値は2銘柄。

1日の流れ

19日の米国株式市場は大幅反発。ダウ工業株30種平均は115.78ドル高となり、前週末15日の下げを取り戻し昨年来高値を更新。1月20日の東京外国為替市場は1ドル=91円10銭から30銭で推移。東京証券取引所は米株高、前日比で円安推移する為替相場を好感し、日経平均が70円1銭高の1万834円91銭で取引を開始。ただ、上値を追う動きはみられず、前場は1万820円から860円のレンジでもみ合いとなった。後場は海外からのニュースに売られる展開。19日に投開票された米マサチューセッツ州上院議員補欠選挙で共和党のスコット・ブラウン同州議会上院議員が当選。8月25日に死去したエドワード・ケネディ上院議員が47年にわたり維持してきた議席を失ったことで、米民主党は上院の安定多数を割り込んだ。オバマ大統領を取り巻く政治情勢は一段と厳しくなったとの見方から投資家心理が後退。中国の銀行当局が一部大手銀行に対し月内の融資を停止するよう指示したと伝えられ、中国株式市場が大幅安となったことも日経平均の下押し要因となった。

規模別・業種別動向

規模別株価指数は大型株が0.67%、中型株が0.28%、小型株が0.39%下落。 東証1部の業種別株価指数は全33業種中、11業種が上昇、22業種が下落。値上がり率1位は医薬で1.64%上昇。続いてゴムが1.55%、サービスが0.67%上昇。値下がり率1位は証券で2.92%下落。続いて空運が2.87%、海運が2.09%下落。

個別株動向

日本航空(JAL)(9205・東1)が19日、東京地裁に会社更生法の適用を申請。戦後4番目、事業会社では戦後最大の大型倒産となった。負債総額は2兆3221億8100万円。東京証券取引所は同日付でJALを整理銘柄に指定、2月20日に上場廃止となる。最終売買日は2月19日。20日終値は3円安の2円。出来高は4億7677万4000株だった。 JALの会社更生法適用申請を受け、銀行各行がJAL向け債権の状況を発表。みずほフィナンシャルグループ(8411・東1)は19日、債権額は951億円と公表、業績予想に修正はないとした。住友信託銀行(8403・東1)も破綻による影響は限定的で、業績予想に修正はないと公表。千葉銀行(8331・東1)、横浜銀行(8332・東1)、東京都民銀行(8339・東1)、清水銀行(8364・東1)、常陽銀行(8333・東1)、信金中央金庫(8421・東1)も債権は担保により保全済みで、業績予想に変更の予定はないとした。株価にも目立った反応は見られなかった。 双日(2768・東1)は保有するJAL優先株式150億円の評価損処理を行い、特別損失を計上すると発表。2010年3月期の業績予想は精査中とした。株価は小動き。 医薬株が業種別株価指数で値上がり率1位。米マサチューセッツ州上院議員補欠選挙で共和党候補が勝利したことを受け、オバマ政権が進める医療保険改革が妥協を強いられるとの見方から医薬品企業の収益懸念が和らぎ、医薬株が買われた。20日終値は武田薬品工業(4502・東1)が65円高の4000円、アステラス製薬(4503・東1)が95円高の3565円、第一三共(4568・東1)が24円高の1982円。 KOA(6999・東1)が45円高の947円と買われ、昨年8月4日に付けた昨年来高値を更新した。第3四半期の業績予想を上方修正。営業利益を4億8000万円から9億6000万円に、純利益を1億2000万円から4億円に増額した。 津田駒工業(6217・東1)が13円安の136円と急落。2009年11月期の連結決算を発表。売上高が前期比61.3%減の133億8400万円、営業赤字63億円(前期6億200万円の赤字)、最終赤字66億5100万円(同7億1500万円の赤字)だった。2010年11月期の会社計画も営業赤字6億円、最終赤字6億円と、赤字継続予想となっている。2009年11月期末の1株純資産は271円08銭と、2008年11月期末の376円80銭から28.1%減小。自己資本比率は57.9%から46.4%まで低下した。 いちよし証券(8624・東1)が2010年3月期第3四半期の連結決算速報を発表。営業損益1億1800万円の黒字(前年同期18億8600万円の赤字)、最終損益1300万円の黒字(同32億3800万円の赤字)と黒字を確保した。株価は小動き。 総合メディカル(4775・東1)が2010年3月期の第3四半期決算を発表。売上5.4%増、営業36.4%増、最終38.4%増と好調継続。通期業績予想は据え置き。1株利益予想は228円54銭。20日終値は5円安の2185円。 ミルボン(4919・東1)は小動き。20日午後2時、2009年12月期の連結決算を発表、増収減益となった。2010年12月期は増収増益を予想。
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