[市況]10月2日の東京株式市場|日経平均246円安、景気回復腰折れ懸念に大幅安

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全体概況

10月2日の日経平均株価は前日比246円77銭安の9731円87銭と大幅続落。1日の米国株式市場が大幅続落となり、前日1万円割れとなった日経平均は寄り付きから100円超下落。反発の動きもみられず下げ幅を広げる展開となった。米国の経済指標に弱いものが相次ぎ、3月以降続いてきた株高の流れは終わり、世界景気が2番底をつけにいくのではないかとの懸念が高まっている。日経平均は午前10時以降、9700円-9750円の狭い水準でもみ合った。

東証1部の出来高は21億9333万株、売買代金は1兆4959億円。値上がり131銘柄、値下がり1508銘柄。25日騰落レシオは69.54%となり、2008年10月31日以来の70%割れ。新高値は9銘柄、新安値は79銘柄。東証業種別株価指数は全33業種が値下がりとなった。

日経平均  
始値9848.07-130.57
高値9852.17-126.47
安値9714.18-264.46
終値9731.87-246.77
TOPIX
始値884.19-11.93
高値884.20-11.92
安値871.52-24.60
終値874.67-21.45
各種指標
出来高21億9333万株
売買代金1兆4959億円
値上がり131銘柄
値下がり1508銘柄
新高値9銘柄
新安値79銘柄
騰落レシオ69.54

個別株概況

景気回復期待がしぼみ2番底懸念が高まるなか、素材産業への売りが目立った。新日本製鉄(5401)が5.00%安、JFEホールディングス(5411)が2.25%安となるなど鉄鋼株が幅広く売られ、業種別値下がり率で3位となった。住友金属鉱山(5713)が3.69%安、東邦チタニウム(5727)が5.24%安に売られ、非鉄金属が業種別値下がり率2位。新日本石油(5001)、昭和シェル石油(5002)が軟調に推移し、石油・石炭セクターも安い。旭硝子(5201)が3.99%安、日本板硝子(5202)が4.39%安となったガラス・土石セクターもさえない。

輸送用機器が値下がり率4位。景気腰折れ懸念にドル安・円高を嫌気し自動車株は全面安。トヨタ自動車(7203)が3.70%安、ホンダ(7267)が3.44%安となった。

全33業種が値下がりとなるなか、ディフェンシブセクターは比較的軽微な下げにとどまった。電気・ガス、水産・農林がともに小幅下落。なかで中部電力(9502)、九州電力(9508)は小幅高となった。

8月中間期決算が売上高5.1%増、営業利益11%増となったしまむら(8227)が連日の年初来高値更新。

ハイデイ日高(7611)は8月中間期決算が売上高15%増、営業利益23%増となったものの株価は続落。

青森銀行(8342)が大幅反落。下落率は17.91%に達した。1日引け後、公募増資による新株式3000万株の発行と第三者割当による450万株の発行で最大115億円を調達すると発表。1株利益の希薄化を嫌気した売りに押された。

後場、小型旅客機MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)を米航空会社から100機受注と報道された三菱重工業(7011)が急騰。315円前後の安値圏での小動きに終始していた株価は大引けにかけ急伸、11円高の337円で取引を終了した。

セクター別騰落率
業種指数前日比
電気・ガス681.07-0.10%
水産・農林256.63-0.31%
パルプ・紙405.52-1.03%
繊維427.41-1.12%
倉庫・運輸1066.11-1.17%
証券300.81-1.45%
その他製品1438.75-1.63%
機械824.62-1.65%
医薬1391.45-1.72%
陸運1123.81-1.95%
空運347.38-2.04%
建設411.77-2.05%
サービス696.73-2.10%
銀行136.54-2.14%
情報・通信1307.41-2.15%
食料811.25-2.15%
海運487.26-2.20%
その他金融206.28-2.20%
小売514.05-2.29%
不動産778.27-2.30%
卸売741.50-2.31%
ゴム1199.67-2.46%
化学783.08-2.59%
精密機器2546.91-2.81%
金属製品754.38-2.95%
ガラス・土石714.88-2.97%
石油・石炭873.26-3.00%
鉱業512.41-3.00%
電気機器1202.78-3.15%
輸送用機器1499.52-3.34%
鉄鋼623.38-3.47%
非鉄金属731.73-3.67%
保険598.05-4.62%
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