［市況］11月25日の新興市場｜方向感に欠ける展開

全体概況

11月25日の新興市場は日経ジャスダック平均が0.31％高と反発、東証マザーズ指数は0.32％高と反発、大証ヘラクレス指数は0.48％安と続落した。11月に入って以降続いていた下落がいったん止まり、前週末20日にリバウンドとなったものの、その後の方向感はみえない展開となっている。ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの主要3市場合計の出来高は5039万株、売買代金は277億円。値上がり472銘柄、値下がり421銘柄。新高値4銘柄、新安値33銘柄だった。

個別株概況

半導体製造装置のエフオーアイ（6253）が8円高の584円と反発。上場3日目にしてようやく下げ止まった。エフオーアイは11月20日に東証マザーズ市場に上場。初日は公開価格を8％下回る782円で初値をつけ、その後はストップ安。上場2日目の24日も100円ストップ安の576円と売られていた。新興市場が下落を続けるなかでの上場で、地合い悪の影響を受けた。エフオーアイの2010年3月期の通期連結EPS（１株利益）予想は60円99銭で、PER（株価収益率）は9.57倍まで低下している。

24日午後5時、グリー（3632）が株式売り出し価格は1株あたり4520円に決定したと発表。25日は売り出し価格にサヤ寄せする格好で、一時140円安の4520円まで売られたものの、その後は値を戻し50円安の4610円となった。グリー株は13日の株式売り出し発表後、大きく下落。19日には一時3980円まで売られていた。