[市況]2月3日の東京株式市場|日経平均33円高、独歩安トヨタと1月既存店7%減のファーストリテイリングが指数押し下げ

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東京株式市場概況

2月3日の東京株式市場は日経平均株価が33円24銭高の1万404円33銭と3日続伸、TOPIXは2.86ポイント高の915.68ポイントと続伸。東証1部の出来高カルソニックカンセイは20億6442万株、売買代金は1兆5293億円。騰落銘柄数は値上がり1140銘柄、値下がり390銘柄。25日騰落レシオは94.4%。新高値は24銘柄、新安値は4銘柄。

1日の流れ

2月2日の米国株式市場はダウ工業株30種平均が111.32ドル高の1万296.85ドルと、2日連続で100ドル超の上昇となった。2月3日朝方の東京外国為替市場は1ドル=90円40銭近辺で推移。 東京証券取引所は日経平均が57円3銭高の1万428円12銭で取引を開始。終日1万400円を挟んだもみ合いとなった。中型株、小型株が上昇し、値上がり銘柄数は1000超となったものの、トヨタ自動車(7203・東1)が5.69%安、ファーストリテイリング(9983・東1)が3.13%安となるなど主力大型株の一角が大幅下落し指数を押し下げた。

規模別・業種別動向

規模別株価指数は大型株が0.05%下落、中型株が0.93%上昇、小型株が0.86%上昇。 東証1部の業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇、4業種が下落。値上がり率1位は石油・石炭で4.06%上昇。続いて空運が3.41%、繊維が2.5%上昇。 値下がり率1位は輸送用機器で1.87%下落。続いて証券が1.22%、不動産が0.57%下落。

個別株動向

トヨタ自動車(7203・東1)が205円安の3400円と大幅反落。リコール対策発表を受け155円高となった前日の上げを消した。一方、引け後に決算を控えるホンダ(7267・東1)は70円高の3140円、日産自動車(7201・東1)は9円高の755円と続伸。スズキ(7269・東1)は6円高の2108円と3日続伸、マツダ(7261・東1)も6円高の248円と続伸するなど他の自動車株はそろって買われた。トヨタ株の独歩安が鮮明となり、改めてリコール問題の根深さを浮き彫りにした。 トヨタ系部品株も下落し、デンソー(6902・東1)が88円安の2701円、豊田自動織機(6201・東1)は37円安の2621円、デンソーは150円安の1840円、アイシン精機(7259・東1)は132円安の2376円、関東自動車工業(7223・東1)は13円安の743円と反落。一方で日産系のカルソニックカンセイ(7248・東1)は4円高の255円、曙ブレーキ工業(7238・東1)は6円高の503円と上昇、ホンダ系ではケーヒン(7251・東1)が41円高の1440円、エフ・シー・シー(7296・東1)が59円高の1864円、武蔵精密工業(7220・東1)は34円高の1940円となり、部品株でもトヨタ系の不振が目立った。 東レ(3402・東1)が22円高の515円と続伸。2010年3月期の業績予想を上方修正した。 ファーストリテイリング(9983・東1)は470円安の1万4560円と急落。1月の既存店売上高が前年同月比7.2%減となり嫌気された。 東洋ゴム工業(5105・東1)が後場急伸し、33円高の185円と買われた。2月3日午後1時、業績予想の上方修正と復配を発表し好感された。 NTTデータ(9613・東1)が1万5600円安の26万6600円と反落。通期業績予想を下方修正し、失望売りに押された。
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