[市況]2月5日の東京株式市場|欧州信用不安など受け米国株急落、円が買われ日経平均は298円安と急落

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東京株式市場概況

2月5日の東京株式市場は日経平均株価が298円89銭安の1万57円9銭、TOPIXは19.31ポイント安の891.78ポイントと続落。東証1部の出来高は22億9340万株、売買代金は1兆7507億円。騰落銘柄数は値上がり131銘柄、値下がり1506銘柄。25日騰落レシオは85.18%。新高値は9銘柄、新安値は14銘柄。

1日の流れ

4日の米国株式市場は大幅安。ダウ工業株30種平均は268.37ドル安の1万2.18ドルとなった。一時9998.03ドルまで下落し、2009年11月6日以来3カ月ぶりに1万ドルを割り込む場面があった。欧州のソブリン債をめぐる懸念の高まり、米新規失業保険申請件数が予想外に増加したことなどを受け大幅下落となった。ドル円は4日のニューヨーク市場で90円50銭近辺から88円60銭まで急落。5日朝方の東京外国為替市場は1ドル=89円台前半と、前日から1円以上円高に振れて推移。 5日の東京株式市場は寄り付きから急落して取引を開始。米国株安、円高を受け、日経平均は193円64銭安の1万162円34銭で寄り付き、一時下げ幅を300円超まで広げた。ただ、寄り付き直後に1万100円割れとなって以降は、おおむね1万50円から100円の間でもみ合う展開が終日続き、フシ目の1万円に近づくと底堅さを見せた。

規模別・業種別動向

規模別株価指数は大型株が2.12%、中型株が2.19%、小型株が1.84%下落。 東証1部の業種別株価指数は全33業種が下落。値下がり率1位は不動産で4.59%下落。続いてその他製品が3.58%、証券が3.57%下落。

個別株動向

トヨタ自動車(7203・東1)が35円高の3315円と反発。4日午後3時、2010年3月期の業績予想を上方修正した。売上高を18兆円から18兆5000億円、営業損益を3500億円の赤字から200億円の赤字、最終損益を3000億円の赤字から900億円の黒字に増額した。市場の関心はリコール問題の行方と長期的な業績に与える影響にあるが、1月12日終値4115円から前日終値の3280円まで20.3%下落しており、この日は業績予想増額を受けひとまずリバウンドの動きとなった。 一方、前日までトヨタを尻目に上昇していた他の自動車株は下落。日産自動車(7201・東1)は30円安の733円、ホンダ(7267・東1)は120円安の3100円と反落した。 フジ・メディア・ホールディングス(4676・東1)が1万6200円安の12万6900円と急反落。業績予想の下方修正と減配を発表し嫌気売りに押された。 マンションデベロッパーのフージャースコーポレーション(8907・東1)が1320円高の1万2560円と反発。2010年3月期の業績予想を上方修正し好感された。売上高を243億円から253億円、営業利益を7億9000万円から13億円、純利益を500万円から6億8000万円に増額。修正後の1株利益予想は2154円93銭。
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