[市況]2月8日の東京株式市場|日経平均約2カ月ぶり1万円割れ、200日線割れ目前に

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東京株式市場概況

2月8日の東京株式市場は日経平均株価が105円27銭安の9951円82銭、TOPIXは8.77ポイント安の883.01ポイントと3日続落。東証1部の出来高は19億9663万株、売買代金は1兆2918億円。騰落銘柄数は値上がり396銘柄、値下がり1155銘柄。25日騰落レシオは85.86%。新高値は9銘柄、新安値は26銘柄。

1日の流れ

前週末2月5日の米国株式市場は小反発。ダウ工業株30種平均が10.05ドル高の1万12.23ドルとなった。週明け2月8日の東京外国為替市場は1ドル=89円15銭から45銭で推移。 東京証券取引所は日経平均が49円62銭安の1万7円47銭で取引を開始し、直後にフシ目の1万円を割り込んだ。その後買い戻しが入り、前場は1万円を上回って推移した。後場に入っても1万円をわずかに上回る水準でのもみ合いが続いたが、午後1時30分すぎから売りが優勢となり再び1万円割り込んだ。終値で1万円を下回ったのは2009年12月10日以来約2カ月ぶり。日経平均は200日移動平均線9942円76銭をかろうじて上回る水準となった。

規模別・業種別動向

規模別株価指数は大型株が1.1%、中型株が0.78%、小型株が0.85%下落。 東証1部の業種別株価指数は全33業種中、4業種が上昇、29業種が下落。値上がり率1位は電気・ガスで0.31%上昇。続いて金属製品が0.3%、証券が0.25%上昇。 値下がり率1位はゴムで2.53%下落。続いて精密機器が2.41%、食料が2.31%下落。

個別株動向

キリンホールディングス(2503・東1)が106円安の1337円と急落。2009年9月16日以来約5カ月ぶりの安値水準まで下落し、200日移動平均線を割り込んだ。8日午後0時、サントリーホールディングスとの経営統合交渉の打ち切りを発表し嫌気された。キリンの加藤壹康社長は午後1時30分から記者会見を行い、統合交渉の破談について、経営方針についての認識を一致させることができなかったことが理由とした。サントリーの佐治信忠社長は午後5時15分から会見に応じ、統合比率が破談の理由とのべた。 パナソニック(6752・東1)が74円安の1318円と3日続落。5日引け後、第3四半期決算を発表。業績予想を上方修正したが、三洋電機(6764・東1)の連結化に伴い、無形固定資産の償却が毎年450億円、10年間にわたり発生することが嫌気された。 タムロン(7740・東1)は198円高の1210円と反発。2010年12月期の営業利益予想を前期比2.0倍の46億円とし好感された。
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