2010年12月9日の日本株市況|日経平均53円高と続伸、騰落レシオ160超となり1970年以降最高に

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全体概況

2010年12月9日の日経平均株価は前日比53円55銭高の1万285円88銭、TOPIXは前日比4.21ポイント高の891.60ポイントとともに続伸した。東証1部の出来高は21億2025万株、売買代金は1兆4184億円。値上がり808銘柄、値下がり686銘柄、25日騰落レシオは163.46%。新高値は41銘柄、新安値は1銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり18業種、値下がり15業種だった。

日経平均  
始値10277.87+45.54
高値10298.25+65.92
安値10240.11+7.78
終値10285.88+53.55
TOPIX
始値890.08+2.69
高値891.90+4.51
安値887.60+0.21
終値891.60+4.21
各種指標
出来高21億2025万株
売買代金1兆4184億円
値上がり808銘柄
値下がり686銘柄
新高値41銘柄
新安値1銘柄
騰落レシオ163.46

雑感

騰落レシオ160ポイントて。いつ以来か手元のデータで調べてみたら、2002年以降では最高だった。マスメディアの報道ではどうなっているのか検索してみたら、大和証券キャピタル・マーケッツや野村証券の調べでは1970年6月以降最高らしい。どうも経済メディアも自社では騰落レシオの過去データを調べられなかったらしい。ブルームバーグの該当記事は消えているので、ウェブ上に残っているのはモーニングスターのこれくらいか。

今日は久しぶりに大型株が小型株をアウトパフォーム。いつ以来か調べたら12月1日以来だった。セクター別では金融が上位に。この傾向が続くかどうかに注目したい。

騰落レシオが示す過熱感からは、SQ通過後の来週から軟調というのが常識的な予想だ。それでも、大型株が買われた後に小型株が買われ、また再び大型株が買われる傾向に変わるなら、循環物色が一巡してさらに続くことになる。11月以降の株高は、金融緩和策発表のあと金融セクターが大幅上昇したところから始まっている。11月の前半から半ばにかけては金融セクターの上昇が他セクターを上回っていた。11月後半からは素材関連と輸出株が上位に来ることが多かった。今日になって大型株と金融セクターが上に来て、物色傾向が11月前半に似た形になったことが循環物色の継続を意味しているなら、年明けまで堅調相場が続くかもしれない。

規模別株価指数
業種指数前日比
大型株896.39+0.68%
中型株951.55+0.15%
小型株1331.65+0.06%
セクター別騰落率
業種指数前日比
証券271.94+3.21%
保険557.5+2.90%
銀行120.64+2.57%
鉱業325.75+1.98%
その他製品1437.98+0.94%
繊維434.25+0.92%
精密機器2637.67+0.87%
情報・通信1347.12+0.55%
輸送用機器1670.81+0.48%
化学819.97+0.48%
陸運1003.16+0.47%
小売504.92+0.40%
建設421.46+0.24%
電気機器1359.16+0.23%
倉庫・運輸1039.16+0.23%
水産・農林237.98+0.21%
その他金融245.73+0.12%
金属製品743.62+0.06%
医薬1310.39-0.02%
機械934.02-0.04%
卸売863.91-0.11%
パルプ・紙370.04-0.14%
食料749.87-0.16%
サービス715.39-0.17%
石油・石炭966.28-0.38%
鉄鋼617.36-0.45%
非鉄金属775.34-0.49%
電気・ガス619.26-0.61%
不動産801.5-0.64%
ゴム1295.53-0.72%
海運538.43-0.77%
ガラス・土石782.96-0.93%
空運267.79-1.00%

新興市場概況

12月9日の新興市場は日経ジャスダック平均が0.45%高と8日続伸、東証マザーズ指数は0.37%安と3日続落した。ジャスダック、東証マザーズの2市場合計の出来高は2818万株、売買代金は311億円。値上がり470銘柄、値下がり412銘柄。新高値9銘柄、新安値5銘柄だった。
新興市場指数  
日経JQ平均1212.81+0.45%
JQ指数51.15+0.24%
マザーズ指数397.50-0.37%
新興2市場合計
出来高2818万株
売買代金311億円
値上がり470銘柄
値下がり412銘柄
新高値9銘柄
新安値5銘柄
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