2010年5月31日の日本株市況|日経平均5円高と小幅ながら4日続伸、5月は前月比11.6%安で終了

公開
スポンサーリンク

全体概況

2010年5月31日の日経平均株価は前日比5円72銭高の9768円70銭と4日続伸、TOPIXは前日比1.94ポイント高の880.46ポイントと3日続伸した。東証1部の出来高は17億5754万株、売買代金は1兆2559億円。値上がり1244銘柄、値下がり335銘柄、25日騰落レシオは78.18%。新高値は15銘柄、新安値は36銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり23業種、値下がり10業種だった。

日経平均  
始値9735.47-27.51
高値9831.73+68.75
安値9728.42-34.56
終値9768.70+5.72
TOPIX
始値876.60-1.92
高値886.43+7.91
安値876.28-2.24
終値880.46+1.94
各種指標
出来高17億5754万株
売買代金1兆2559億円
値上がり1244銘柄
値下がり335銘柄
新高値15銘柄
新安値36銘柄
騰落レシオ78.18

雑感

5月終了。日経平均の終値は9768円70銭。4月終値1万1057円40銭からの下落率は11.6%。TOPIXの終値は880.46ポイント。4月終値987.04ポイントからの下落率は9.1%。ギリシア財政危機、北朝鮮の韓国哨戒艦撃沈事件、鳩山内閣の存在と内外に問題が山積し、市場の動揺が続いた。

ギリシア財政危機とPIIGS問題はユーロ安を持たらした。仏独の輸出競争力は上がり、なんだかんだで欧州はうまくやるだろう。ギリシア国民には辛い日々が待っているが。他のPIIGS諸国のどこかがいずれまた危機に陥り市場は荒れるだろう。リーマン・ショック以前、まだ危機の名がサブプライム・ローン問題と呼ばれていた頃から問題の本場は欧州との指摘は多々見かけた。ギリシア危機もまた、2009年12月のドバイショックと同様、リーマン・ショック後の予想された余震だ。

朝鮮半島の帰趨は米国・中国によって決められる。北朝鮮がどれだけ瀬戸際外交を続けようと、これまでもそうだったように米中がすべてを決める。暴発はない。経済発展こそが優先される時代が続く以上、戦争は起きない。

日本。鳩山由紀夫は明治維新以降、最も無能かつ有害な総理として歴史に名を残すだろう。日本の将来に多大なダメージを与えて去ることになる。しかし彼を選んだのは日本国民自信だ。鳩山由紀夫と民主党政権が生み出す混乱は、1990年以降の長期低落傾向に歯止めを掛けることができない日本という国家を象徴しているのかもしれない。

鳩山由紀夫は総理の座に居座り5月を終えた。なんら尊敬できるところのない恥知らずな老人が権力を握り続ける。口当たりのいい空疎な言葉を吐き続ける。様々なところで見かける光景ではある。

夏の参院選で反民主票はどこへ向かうだろう。自民党と、支持を伸ばすみんなの党が反民主票を分けあい、議席数で伸び悩む可能性はあるのだろうか。

結局のところ海外の問題はいずれ片付き、日本だけが誰も責任を取らないことですべての問題が解決されないまま、子孫にツケを押し付けることにより今を誤魔化し、蓄積した富を少しづつ減らしていくだろう。

しかし、いずれ全ての先送りが不可能となる日が来る。緩やかな衰退の末に危機がおきるなら、それは20年以内には起きるだろう。今日60歳の老人は、平均寿命まで生きればあと20年生きる。彼らも逃げ切りはできず、人生の最晩年に危機を目撃することになるだろう。

6月の相場は緩やかな上昇になると思う。ごく短期の話だ。参院選の結果が見えるまで日本の帰趨も見えない。みんなの党が参院選でどれだけ議席を獲得できるかが日本の行く末を決めるだろう。

規模別株価指数
業種指数前日比
大型株877.67-0.14%
中型株950.49+0.60%
小型株1343.99+1.51%
セクター別騰落率
業種指数前日比
繊維411.66+2.47%
パルプ・紙413.79+1.91%
石油・石炭905.92+1.90%
水産・農林244.41+1.60%
医薬1276.68+1.59%
鉄鋼654.97+1.23%
陸運1074.43+1.11%
保険600.25+1.00%
建設406.4+0.89%
空運246.97+0.73%
化学792.31+0.61%
サービス716.25+0.58%
食料754.44+0.52%
その他製品1533.62+0.45%
非鉄金属742.69+0.43%
金属製品775.68+0.42%
倉庫・運輸1030.37+0.41%
ガラス・土石812.84+0.40%
機械847.09+0.39%
小売512.03+0.35%
鉱業406.42+0.29%
電気・ガス651.42+0.27%
ゴム1171.81+0.04%
精密機器2655.63-0.13%
電気機器1296.82-0.16%
証券300.82-0.17%
海運551.19-0.20%
不動産762.21-0.24%
情報・通信1262.97-0.26%
輸送用機器1542.6-0.27%
その他金融239.87-0.39%
卸売818.48-0.41%
銀行129.7-0.42%

新興市場概況

5月31日の新興市場は日経ジャスダック平均が0.66%高、東証マザーズ指数は2.79%高、大証ヘラクレス指数は2.14%高とそろって4日続伸した。ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの主要3市場合計の出来高は5600万株、売買代金は394億円。値上がり596銘柄、値下がり272銘柄。新高値7銘柄、新安値15銘柄だった。
新興市場指数  
日経JQ平均1262.96+0.66%
JQ指数50.68+0.84%
マザーズ指数413.25+2.79%
ヘラクレス指数628.58+2.14%
新興3市場合計
出来高5600万株
売買代金394億円
値上がり596銘柄
値下がり272銘柄
新高値7銘柄
新安値15銘柄
スポンサーリンク
スポンサーリンク