2011年8月10日の日本株市況｜FOMC声明受け米株急反発、日経平均94円高4日ぶり反発、9000円台回復

全体概況

2011年8月10日の日経平均株価は前日比94円26銭高の9038円74銭と4日ぶり反発、TOPIXは前日比6.34ポイント高の776.73ポイントと7日ぶり反発した。東証1部の出来高は22億5891万株、売買代金は1兆5061億円。値上がり1291銘柄、値下がり302銘柄、25日騰落レシオは70.12％。新高値は3銘柄、新安値は2銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり27業種、値下がり6業種だった。

メモ

9日の米国株式市場は波乱展開が続いた。ダウ工業株30種平均は取引開始からプラス圏で推移していたが、午後2時過ぎに205ドル安まで急落。2時30分過ぎに急反転し429ドル高の1万1239.77ドルで取引を終了。約1時間半で639.94ドル上昇した。米連邦公開市場委員会（FOMC）声明に反応しいったん売られた後の急反発だった。FOMC声明は現在の金利政策を少なくとも2013年までは維持するとしたほか、景気判断の下方修正を行った。

10日の東京株式市場は米株式の急反発を受け急反発。日経平均は取引開始と同時に9000円を回復、その後は9050円前後で終日もみあった。騰落レシオは70.12。

ドル・円はジリジリと円買い進む。10日は1ドル＝77円30銭前後で始まり午後5時には76円40銭まで円が上昇、8月1日につけた1ドル＝76円28銭まであとわずかに迫っている。

FOMCを境に相場の雰囲気が変わることはよくあり、前日の600ドル超安が当面の底になった可能性はあるだろう。ただし単なるリバウンドで、2番底、3番底を探りに行くことは充分にありえる。日本株に関しては震災後の保合いで下値支持線になっていた9400円が当面は上値の節だろう。個別は好業績でチャートの良い銘柄の上値追いで取れる相場にまた戻ると思う。

年初来高値更新銘柄はグリー（3632）、コナミ（9766）、スタジオアリス（2305）、蔵王産業（9986）など。グリーとコナミはチャートの節をきれいに上抜け。

新興市場概況

8月10日の新興市場は日経ジャスダック平均が1.12％高と4日ぶり反発、東証マザーズ指数は2.66％高と続伸した。ジャスダック、東証マザーズの2市場合計の出来高は3959万株、売買代金は413億円。値上がり733銘柄、値下がり168銘柄。新高値6銘柄、新安値8銘柄だった。