2011年8月3日の日本株市況｜日経平均207円安と続落、景気先行き懸念で世界同時株安に

全体概況

2011年8月3日の日経平均株価は前日比207円45銭安の9637円14銭、TOPIXは前日比17.21ポイント安の826.75ポイントとともに続落した。東証1部の出来高は18億1930万株、売買代金は1兆3108億円。値上がり91銘柄、値下がり1538銘柄、25日騰落レシオは95.04％。新高値は16銘柄、新安値は26銘柄。東証業種別株価指数は全33業種が値下がりとなった。

メモ

2日の米国株式市場がきつい下げになり、3日は世界的株安に。東京市場も全面安となった。

2日のダウ工業株30種平均は265.87ドル安。米債務上限引き上げ法案は可決されたが景気の先行きに対する懸念は大きく売りが加速した。結局債務上限引き上げという最終的には必ず合意に至るであろうプロレスが下げの理由ではなく、景気が理由で下げていたことがあらわになった。底打ち感はまったくなく、まだまだきつい相場が続くだろう。

為替は1ドル＝77円台前半、1ユーロ＝109円50銭～110円50銭、1ユーロ＝1.415～1.430ドル。

東京市場は値上がり91銘柄に対し値下がり1538銘柄の全面安。業種別株価指数は全業種が値下がり。騰落レシオは95.04となり、6月23日以来の100ポイント割れ。

半導体製造装置株の下落続く。東京エレクトロン（8035）、ディスコ（6146）、新川（6274）、リコー（7752）、新光電気工業（6967）が安値更新。製造装置以外でもTDK（6762）やエルピーダメモリ（6665）などが新安値。

コメ関連の上昇続く。ヤマタネ（9305）、木徳神糧（2700）が新高値。

ゲーム関連でバンダイナムコホールディングス（7832）、カプコン（9697）、コナミ（9766）が年初来高値更新。

そのほか山崎製パン（2212）、ファーストリテイリング（9983）、トリドール（3397）が高値。

石油ストーブのコロナ（5909）がこの時期に年初来高値をつけていた。何かと思ったら節電関連で買われているらしい。

新興市場概況

8月3日の新興市場は日経ジャスダック平均が1.08％安と続落、東証マザーズ指数は0.31％安と続落した。ジャスダック、東証マザーズの2市場合計の出来高は6598万株、売買代金は517億円。値上がり186銘柄、値下がり689銘柄。新高値11銘柄、新安値16銘柄だった。