2011年8月9日の日本株市況｜日経平均153円安と3日続落、オバマ「米国は常にAAA」演説無視しダウ634ドル安

全体概況

2011年8月9日の日経平均株価は前日比153円8銭安の8944円48銭と3日続落、TOPIXは前日比12.47ポイント安の770.39ポイントと6日続落した。東証1部の出来高は33億1923万株、売買代金は1兆9763億円。値上がり362銘柄、値下がり1206銘柄、25日騰落レシオは65.84％。新高値は0銘柄、新安値は212銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり1業種、値下がり32業種だった。

メモ

8日NYダウ工業株30種平均は634.76ドル（-5.55％）の暴落。米国長期信用格付け引き下げを受けた投げ売りに歯止め掛からず。オバマ米大統領は「米国は常にトリプルＡの国であったし今後もそうあり続ける」と演説したが、マーケットは無視して投げ売りを続行。米国債と金先物は急騰。金は史上最高値を更新。

米株式市場の暴落を受け東京市場は日経平均が9000円割れで取引を開始し、一時440円安の8656円79銭まで下落した。しかし後場に入ると買いが優勢になり、終値は153円08銭安の8944円48銭。この日の最安値からの上げ幅は287円に達した。日銀のETF買い入れによる上げとみられる。日経平均の日足チャートは長い下ヒゲを付けた陽線となった。東証1部の新高値は0銘柄。新安値は212。騰落レシオは65.84まで低下。今晩のFOMC次第では、昨日のダウ634ドル安がセリングクライマックスだったということになるかもしれない。ただ、NYダウの1万809ドルはまだ高い。アメリカに関しては日本の失われた20年コース入りの指摘多し。

為替は1ドル＝77円16～50銭。円への逃避続く。1ユーロ＝109円90銭～110円10銭。1ユーロ＝1.4210～1.4245ドル。豪ドル・円は1豪ドル＝78円42銭まで円が買われている。8月1日時点では1豪ドル＝85円だった。

個別は日銀のETF買いを受けプラ転しているものが目立つ。値上がり銘柄数362はやや不自然。

民主党党首選出馬を目指し辞任の意向を固めたと産経新聞に報じられた野田佳彦財務相は報道を否定、職責を全うすると答えた。

新興市場概況

8月9日の新興市場は日経ジャスダック平均が1.10％安と3日続落、東証マザーズ指数は1.12％高と6日ぶり反発した。ジャスダック、東証マザーズの2市場合計の出来高は6261万株、売買代金は563億円。値上がり216銘柄、値下がり716銘柄。新高値7銘柄、新安値98銘柄だった。