2011年9月6日の日本株市況｜日経平均193円安と3日続落、震災後安値を下回る

全体概況

2011年9月6日の日経平均株価は前日比193円89銭安の8590円57銭、TOPIXは前日比14.62ポイント安の741.20ポイントとともに3日続落した。東証1部の出来高は21億132万株、売買代金は1兆2748億円。値上がり307銘柄、値下がり1248銘柄、25日騰落レシオは80.57％。新高値は10銘柄、新安値は88銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり3業種、値下がり30業種だった。

メモ

日経平均は東日本大震災直後につけた終値ベースの安値を割り込む。ギリシャの2年物国債の利回りがついに50％を突破。ギリシャの債務不履行はほぼ確実と市場では見られている。5日の欧州各国の株式はきつい下げで、東京市場も大きく下げた。米国はレイバーデーで休場だった。

年初来安値更新銘柄数は88に急増。セクター別では金融の下げがきつく、三井住友、オリックス、大和証券、野村、第一生命、東京海上などが新安値。このところの傾向通りに大型優良株が率先して下げる流れにかわりはなく、その他の安値更新銘柄は東芝、三菱電機、オムロン、富士通、ソニー、TDK、アドバンテスト、カシオ計算機、ローム、村田製作所、トヨタ自動車、スズキ、ヤマハ発動機、リコー、SUMCO、住友化学、富士フイルム、昭和シェル、旭硝子、森精機製作所、ミネベアと悲惨な状況。

為替はドル・円が1週間ぶりに1ドル＝77円50銭前後となっている。スイス中銀がユーロ・スイスフランの下限を1ユーロ＝1.20フランに設定し、この目標を守るために無制限に外貨を購入する用意があると表明。スイスフランは主要通貨に対し急落しており、円も下落した。

新興市場概況

9月6日の新興市場は日経ジャスダック平均が1.03％安と3日続落、東証マザーズ指数は3.18％安と5日続落した。ジャスダック、東証マザーズの2市場合計の出来高は6580万株、売買代金は335億円。値上がり149銘柄、値下がり665銘柄。新高値6銘柄、新安値10銘柄だった。