[市況]8月27日の東京株式市場|日経平均165円安、総選挙3日後に控え手仕舞い売り

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全体概況

8月27日の日経平均株価は前日比165円74銭安の1万473円97銭と大幅反落。68円93銭安の1万570円78銭で寄り付き、下げ幅を広げる展開となった。前日に年初来高値を更新し一服感があったうえ、総選挙を3日後に控え利益確定売りが出やすい状況だった。寄り付き前の外資系証券経由の注文状況は1060万株の売り越しと、7月29日以来約1カ月ぶりに1000万株超の売り越しとなっていた。中国政府が過剰生産能力の抑制を行うと伝えられ、上海総合指数が下落すると日経平均も下げ幅を広げ、一時200円超の下げとなった。

東証1部の出来高は20億4821万株、売買代金は1兆4098億円。値上がり349銘柄、値下がり1203銘柄、25日騰落レシオは111.05。新高値は82銘柄、新安値は1銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり2業種、値下がり31業種となった。

日経平均  
始値10570.78-68.93
高値10575.79-63.92
安値10400.83-238.88
終値10473.97-165.74
TOPIX
始値970.00-5.59
高値970.73-4.86
安値955.68-19.91
終値964.23-11.36
各種指標
出来高20億4821万株
売買代金1兆4098億円
値上がり349銘柄
値下がり1203銘柄
新高値82銘柄
新安値1銘柄
騰落レシオ111.05

個別株概況

6500万株の公募増資を発表したトクヤマ(4043)が大幅下落。20%を超える株式の希薄化が嫌気された。

インテリア、雑貨ショップの「フランフラン」などを展開するバルス(2738)が反落。2010年1月期の業績予想を下方修正し嫌気された。

インターネット関連サービスのGMOインターネット(9449)が大幅反発。8月26日引け後に上限50万株の自社株取得枠設定を発表している。また、バークレイズ証券が投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に、目標株価を470円から530円に引き上げた。27日の終値は9.38%高の420円。

スチュアート・チェンバース社長が家庭の事情を理由に辞任した日本板硝子(5202)は7%超の下落。2006年に買収した英ピルキントンから迎え入れたチェンバース氏が退任することで、改革の後退が懸念された。

日本板硝子からフィルター製造子会社の日本無機を買収すると発表したダイキン工業(6367)は4.49%安。全体相場の下落に押された。

8月27日付の日本経済新聞朝刊で三越正社員の約2割に当たる1000人規模の人員削減を行うと報じられた三越伊勢丹ホールディングス(3099)は年初来高値更新。コスト削減による業績改善期待から買われた。

日産自動車(7201)はクライスラーとの業務提携を解消すると発表。27日終値は1.90%安の670円だった。

パソナグループ(2168)がストップ高。8月26日開催の定時株主総会で、元総務相の竹中平蔵慶応大教授を取締役会長に選任したと発表し、買いを集めた。

セクター別騰落率
業種指数前日比
その他金融267.55 +1.09%
保険673.59 +0.17%
電気・ガス680.33 -0.31%
小売538.63 -0.47%
その他製品1588.16 -0.52%
建設466.00 -0.57%
銀行169.98 -0.71%
食料815.60 -0.78%
医薬1437.65 -0.80%
証券420.28 -0.81%
サービス716.41 -0.83%
空運407.98 -0.86%
鉱業513.52 -0.89%
機械897.74 -0.92%
陸運1155.87 -0.92%
不動産908.63 -0.97%
水産・農林267.88 -1.00%
情報・通信1356.81 -1.09%
ゴム1350.22 -1.10%
金属製品819.46 -1.18%
パルプ・紙429.64 -1.31%
化学850.29 -1.42%
繊維473.52 -1.62%
輸送用機器1736.98 -1.66%
電気機器1297.57 -1.75%
非鉄金属813.98 -1.77%
ガラス・土石835.34 -1.81%
海運559.72 -1.83%
卸売803.79 -1.93%
倉庫・運輸1145.85 -1.95%
石油・石炭959.76 -1.99%
精密機器2725.62 -2.20%
鉄鋼726.64 -2.35%
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