[市況]9月1日の東京株式市場|イベント通過で方向感欠く展開

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全体概況

9月1日の日経平均株価は前日比37円53銭高の1万530円6銭と反発。寄り付き直後は前日終値をはさんでもみ合う展開。午前10時に中国物流購買連合会が発表した8月のPMIが54.0となり、16カ月ぶり高水準になったことを好感、前日6.7%の大幅下落となった上海総合指数が反発、日経平均も上昇に転じた。ただ、それ以上に買い上がる動きにはならず、後場は1万500円台でのもみ合いとなった。

東証1部の出来高は16億5264万株、売買代金は1兆2030億円。出来高16億株台は7月17日以来、売買代金1兆2000億円台は7月28日以来の低水準。イベント通過で積極的な売買が手控えられ、方向感に欠ける1日となった。値上がり銘柄数は880、値下がり銘柄数は636、25日騰落レシオは105.52。新高値は54銘柄、新安値は0銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり18業種、値下がり15業種だった。

日経平均  
始値10453.37-39.16
高値10577.19+84.66
安値10438.51-54.02
終値10530.06+37.53
TOPIX
始値962.29-3.44
高値971.91+6.18
安値960.66-5.07
終値968.77+3.04
各種指標
出来高16億5264万株
売買代金1兆2030億円
値上がり880銘柄
値下がり636銘柄
新高値54銘柄
新安値0銘柄
騰落レシオ105.52

個別株概況

8月の新車販売台数が13カ月ぶりに前年同月比プラスとなり、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)など自動車株が堅調。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を引き上げ日信工業(7230)やエフ・シー・シー(7296)、KBC証券が投資判断を引き上げトヨタ紡織(3116)が大幅高となるなど自動車部品株にも高いものが目立った。東証業種別株価指数で輸送用機器は値上がり率2位。

TCM(6374)が大幅高。日立建機(6305)が株式交換により同社を完全子会社化すると発表、交換比率にサヤ寄せする動きとなった。株式交換の効力発生日は12月22日、TCM1株に対し日立建機0.1株を割り当てる。終値は日立建機が2.06%高の1928円、TCMは35.00%高の189円だった。

携帯電話向け占いコンテンツ主力のザッパラス(3770)が反発。2009年5-7月期の決算を発表、2ケタ増収増益となった。

回転すしチェーンのくらコーポレーション(2695)は10%超の上昇となり、連日の年初来高値更新。2009年10月期の業績予想を大幅上方修正し好感された。

2010年3月期の純利益予想を上方修正したシチズンホールディングス(7762)は前場買われたものの後場に値を消した。スター精密(7718)の実施した自社株買いに応じ保有株290万株を売却、特別利益として13億円を計上する。

破産手続開始が決定、9月16日に上場廃止と発表された下着製造メーカーのシルバーオックス(8024)は終日売買停止。8月31日の終値は64円だった。

セクター別騰落率
業種指数前日比
精密機器2757.40 +1.54%
輸送用機器1731.39 +1.25%
保険681.83 +1.13%
金属製品835.87 +1.02%
ガラス・土石832.04 +0.99%
パルプ・紙444.70 +0.97%
ゴム1337.85 +0.90%
電気機器1310.69 +0.88%
機械898.00 +0.87%
石油・石炭961.18 +0.87%
化学859.00 +0.72%
繊維470.17 +0.46%
鉱業529.47 +0.43%
非鉄金属808.28 +0.35%
その他金融268.52 +0.34%
医薬1453.45 +0.34%
建設466.25 +0.12%
情報・通信1372.36 +0.10%
証券420.69 -0.17%
空運406.95 -0.18%
銀行170.76 -0.19%
小売541.45 -0.20%
食料819.03 -0.25%
その他製品1615.30 -0.28%
電気・ガス691.51 -0.28%
水産・農林269.60 -0.28%
不動産906.27 -0.29%
卸売796.24 -0.34%
陸運1166.57 -0.34%
鉄鋼705.21 -0.55%
サービス721.71 -0.61%
倉庫・運輸1148.38 -1.12%
海運566.37 -1.14%
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