［市況］9月24日の東京株式市場｜日経平均173円高、半導体株主導で大幅反発

全体概況

9月24日の日経平均株価は前日比173円68銭高の1万544円22銭と反発。21日月曜日から23日水曜日の休場中、海外市場が底堅く推移したことを好感し、日経平均は小幅高で寄り付いたあと上げ幅を広げる展開となった。前場の半ばすぎには一時196円44銭高の1万566円98銭まで買われ、フシ目の1万500円台を回復して前場の取引を終えた。後場はドル円が1ドル＝90円台に入ったことで上げ幅を縮小、1万500円を下回る推移が続いたものの、引け間際に再び騰勢を強め9月10日以来2週間ぶりの1万500円台回復となった。

東証1部の出来高は23億5928万株、売買代金は1兆6518億円。値上がり1339銘柄、値下がり277銘柄、25日騰落レシオは86.38％。新高値は74銘柄、新安値は7銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり27業種、値下がり6業種だった。

個別株概況

半導体関連株が軒並み上昇。製造装置の東京エレクトロン（8035）は5.73％高の5900円高値引けで9月18日につけた年初来高値5710円を更新。日経平均プラス寄与度で3位となった。試験装置主力のアドバンテスト（6857）は一時4.74％高の2540円まで買われ8月14日につけた年初来高値2485円を更新。シリコンウエハーの信越化学工業（4063）は4.17％高の6000円に買われ9月9日につけた年初来高値5840円を更新。同じくシリコンウエハーのSUMCO（3436）は5.20％高。DRAMのエルピーダメモリ（6665）も4.82％高に買われた。

寄り付き前に事業再生ADR手続きの正式申請と受理を発表、あわせて業績予想の下方修正と希望退職者募集を明らかにしたアイフル（8515）は23.88％安の102円と大幅続落。一方、武富士（8564）、プロミス（8574）など他の消費者金融株は小動きにとどまった。オリックス（8591）が2.26％高、クレディセゾン（8253）は1.27％高となり、その他金融セクター全体への売りは止まっている。

銀行株が後場軟調。亀井静香郵政・金融担当相が24日午前、中小企業向け融資や個人向け住宅ローンの返済を３年間猶予する「モラトリアム法案」成立に向け改めて意欲を示したと伝わり嫌気された。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ（8306）、三井住友フィナンシャルグループ（8316）はともに後場マイナス転換。みずほフィナンシャルグループ（8411）は後場に下げ幅を拡大し、5.15％安となった。地銀株の新安値銘柄はトマト銀行（8542）1行に減少。

東証業種別株価指数で空運が7.71％の大幅下落となり、値下がり率1位。日本航空（JAL）（9205）が15.79％の急落となった影響を受けた。経営再建の行く先は厳しいとみられ大きく売られた。