株式市場の役に立たないランキング
スポンサーリンク値上がり率・値下がり率ランキング
株価1円の銘柄が1円値上がりすると値上がり率は100%になる。じゃあこの会社の価値が2倍になったのかといえばそんなわけはなく、倒産株価のついた銘柄の、単なる値動きのアヤだ。

出来高ランキング
これもそのままでは意味のないランキングなんだけど、なぜかYahoo!ファイナンスとniftyファイナンスではトップページに掲載されている。値上がり率・値下がり率ランキングに意味がないのと同じで、1株の値段が違うんだから単純にランキングを出しても意味がない。 例えばJR東海(9022・東1)株の2010年3月30日終値は70万6000円で出来高は4526株だ。これに対し、JR東日本(9020・東1)の同じ日の終値は6350円で出来高は125万3500株。JR東海株の出来高が、JR東日本の出来高を上回ることは、株式分割が行われない限り永遠にない。たとえJR東海株の売買代金がJR東日本株をはるかに上回る日があったとしてもだ。 また、出来高ランキングは大型株が上位に来やすい特徴がある。この点は値上がり率・値下がり率ランキングとは逆だ。これも考えてみれば当然で、時価総額上位の銘柄ほど発行済株式数が多く、歴史の古い大企業ほど市場に流通する株数が多いのだから必然的に出来高も増えやすい。時価総額の小さい企業で発行済み株数が多いと、上で挙げたような株価1ケタ銘柄になってしまう。 ということで、出来高ランキングも知らずに見ていると問題があるということだ。ちなみにYahoo!ファイナンスには単元当り出来高ランキングというものがあって、こちらはもうちょっと役に立つかもしれない。 もっともこのランキングも、同じ価格帯で単元株に違いがある銘柄の差を吸収できないので、問題があることには変わりない。時価総額が同じくらいで株価も同程度の2つの銘柄で、一方の単元株が1000株で、もう一方は100株というケースは多い。単元当り出来高ランキングではこの2銘柄を同じ土俵で比べることができない。値上がり幅・値下がり幅ランキング
ポータルサイトのランキングからは姿を消したけど、今でも残るところには残ってるのかな。これの意味のなさは上記2つのランキングの比ではなく、何を考えてこんなランキング用意してるんだろうと思った。 当たり前だけど、ランキング上位は株価が10万円以上の銘柄ばかりである。2004年から2006年の新興バブルの頃など株価が100万円以上ある銘柄がたくさんあって、1日の値動きが10万円を超すのは当たり前だった。繰り返しになるが、時価総額や発行済み株式数、それに単元株の異なる株式を同じ土俵で比べても意味がない。売買代金ランキング
これは意味がなくもないか。ただ、このランキングだとやはり時価総額上位銘柄が上位を独占するので、例えば小型成長株などは急騰しても入ってこない。大型株にしか興味がないなら素直に見ていてもいいが、個人投資家が初めて株式投資に挑戦しようとするときには、あまり見ても意味がないランキング。 売買代金急増ランキングとかを見ると、株価が初動段階の銘柄を見つけられたりするので、参考にするならそちらの方がいいと思う。ポータルサイトで売買代金増加率を提供しているサイトは見当たらないが、証券会社によっては提供している。なければ出来高急増でも代用が可能で、こちらはYahoo!ファイナンスで提供していた。普段の売買があまりない流動性の低い銘柄は急増ランキングに入ってきても除くのがコツ。PERランキング
これもYahoo!ファイナンスに用意されているランキングなんだけど、PERって一つの銘柄がある時期、他の時期に比べて高いか安いかを比較する時か、あるいは同一業種内の銘柄で高いか安いかを比較するなど、制限を設けて使わないと意味がないと思う。 PERは異常値になりやすい指標で、特に今の時期みたいな景気が底打ちから回復へ向かいつつある時期だと、純利益がかなり低くなるか、あるいは赤字の企業が続出するわけで、PERが判断基準として使えない銘柄がかなりの数になる。低PERなんかはフィルタリング次第でかなり役に立つけど、高PERランキングなんかは用意してある意味が分からない。最後に
以上、ぐだぐだと書いてみたけど、要するに株式というものは、時価総額や発行済み株式数などの条件を無視しては意味のある比較にならないということで。これ、株式投資を理解している人には説明の必要もないんだけど、かといって初心者の人には分かりにくい。分かってしまえばなんでもないことなんだけど、分かるまでは「株価が持つ本当の意味」を理解できるようにならない。ポータルサイトでなぜかそういう意味のないランキングが掲載されていることが多かったので書いてみた。
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