グリーが2010年6月期予想を上方修正|下期予想は抑え気味か

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グリー(3236・東マ)が15日引け後、今期の業績予想を上方修正した。売上、利益とも大幅に増額しており、週明け18日の株価が注目される。 グリーは15日午後5時、業績予想の修正を発表。2010年6月期の第2四半期と通期業績予想を上方修正した。通期の業績予想は売上高を従来予想271億円から325億円に54億円増額。営業利益は140億円から180億円に40億円、純利益は74億円から105億円に31億円増額した。修正後の1株利益予想は233円64銭となる。 下の表は2008年7-9月期から2009年10-12月期にかけての四半期業績をまとめたもの。カッコ内の数字は前四半期比の伸び率で、高成長が続いている。今回上方修正された通期業績予想によると、上期の売上高150億円に対し下期は175億円、営業利益は上期90億円に対し下期90億円、純利益は上期53億円に対し下期52億円となる。会社予想通りであれば、下期の営業利益は伸び率0%、純利益に至ってはマイナス成長に急減速することとなる。現在の状況からいって、突然利益成長が止まる可能性は小さく、第3四半期決算の発表を前に再度の業績予想増額が行われる可能性は高いと思われる。 グリーは2008年12月の上場後、ほぼ3カ月ごとに業績予想を上方修正しており、今期も昨年10月14日に続き2度目の増額となった。第2四半期決算が発表される1月27日に、下期の業績が急減速する確かな理由が発表されない限りは、4月に業績予想が上方修正されることになるだろう。 現在、グリーは四半期ごとに売上10億円超を積み上げており、下期の売上高予想175億円は、この成長ペースが続く前提で立てられた計画と判断できる。グリーの営業利益率は2009年1-3月期が63.8%、4-6月期が51.2%、7-9月期が57.6%、10-12月期が62.0%だった。下期売上高が会社計画通りの175億円だった場合、営業利益率52%で計算すると営業利益は91億円。営業利益率62%で計算すると108.5億円となる。営業利益91億円はほぼ会社計画通りで、発表予想がワーストケースに基づいて立てられていることを表している。内部的な目標はこれより高いだろう。
 08/7-908/10-1209/1-309/4-609/7-909/10-12
単位:100万円
()内は前四半期比伸び率
09/10-12は会社予想
売上高19802910
(47%増)
3910
(34.4%増)
5145
(31.6%増)
6837
(32.9%増)
8163
(19.4%増)
営業利益13961839
(31.7%増)
2494
(35.6%増)
2632
(5.5%増)
3939
(49.7%増)
5061
(28.5%増)
純利益752962
(27.9%増)
1332
(38.5%増)
1421
(6.7%増)
2129
(49.8%増)
3171
(48.9%増)
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