SEOはカーリング

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知り合いと話していて、SEOはカーリングのようなものだと思った。多分、レーンがどこまでも続く長大なカーリング。 SEOにはサイト作成前に考えておく部分と、サイト公開後の運営で実現していく部分があって、SEOを考えてサイトを作成するのがストーンを投げることにあたる。ターゲットキーワードを決めてtitleタグに必ずそれが入るようにし、ドメインもSEOを考えて取得し、正しいhtmlを書き、記事も増やしやすい体制を整えてサイトを公開する。それでも効果が出るのはずっと先で、公開後もこつこつと記事を増やしていかなければならない。いってみればカーリングで、ストーンを投げた後にレーンを掃き続けるようなものだ。掃くのを怠ればストーンは目指すべき方向へ進まない。サイト運営において、ユーザーの役に立つコンテンツを増やし続けていかなければ目指すべき方向、――検索結果の上位――に進まないように。 プログラマやデザイナーはカーリングにおいてストーンを投げる役割で、サイト公開後に記事を書くライターや運営担当者が氷を掃く係だ。どちらが役割をおろそかにしてもいけない。 知り合いから聞いたのはSEOの効果が出ないことに対するクレームの話で、検索結果の順位が上がらないのでサイト作成代金の返金を求められているのだという。 準備万端整えて、SEOに有効とされる対策をすべて行ったサイトを作成したところで、その後の運営がきちんとしたものでなければ上位表示は難しくなるだろう。いってみれば、ストーンはきちんと投げたのに味方が氷を掃いてくれなかったようなものだ。サイト公開後の運営についてきちんと説明し、コンテンツを公開しやすい設計にしておいても、実際に実行してもらえなければどうしようもない。ストーンを投げた後の指示を無視されたようなもので、挙句の果てに投げたやつが悪いと言われるようなもので、きつい話だなと思った。 ずいぶん以前GIGAZINEに書かれていた、「結局のところ、こまめに更新し続けるのが最大のSEO」という一文を思い出した。インターネット空間に投げたストーンを、目指す方向へ進むようレーンを掃き続けるカーリング。友人との会話の中で、SEOというものに対して浮かんだのはそういうイメージ。
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