［市況］8月21日の東京株式市場｜米自動車買い替え支援打ち切りなど嫌気し大幅安

全体概況

8月21日の日経平均株価は前日比145円21銭安の1万238円20銭と反落。東証1部の出来高は22億227万株、売買代金は1兆4892億円。値上がり352銘柄、値下がり1200銘柄、25日騰落レシオは119.08。新高値は70銘柄、新安値は4銘柄だった。

ラフッド米国運輸長官が20日、自動車買い替え支援策を8月24日で終了すると発表、自動車メーカーの販売車数減少が懸念され、日経平均は小幅安で始まった。前日大幅反発した中国株式が反落して始まると日経平均は下げ幅を拡大、一時241円安まで売られた。引けにかけ買い戻され取引終了段階では145円安まで戻し、値動きの大きい1日となった。業種別株価指数は33業種中30業種が下落。上昇は陸運、小売の2業種のみだった。

個別株概況

自動車株が安い。米自動車買い替え支援策が8月24日で終了すると伝わり嫌気された。トヨタ自動車（7203）が2.93％安、ホンダ（7267）は4.06％安、日産自動車（7201）は5.18％安と軒並み安い。自動車部品関連株にも売りが広がり、デンソー（6902）、カルソニックカンセイ（7248）、ショーワ（7274）などが軟調。業種別株価指数で輸送用機器は値下がり率1位となった。

騰勢が続いていた新型インフルエンザ関連株は売り買いが交錯。ダワイボウホールディングス（3107）、シキボウ（3109）などが下落した一方、日本エアーテック（6291）は9.16％高となり、連日の年初来高値更新。

富士通（6702）が堅調。20日引け後にファナック（6954）が発表した自社株買いに応じ、1197万5900株、約890億円分を売却、2010年3月期の純利益予想を上方修正し好感された。富士通は0.97％高、ファナックは1.74％安。

20日のNYMEXでWTI9月物が3日続伸し、朝方買われた石油関連株は全体相場の下落につられ値を消す展開。国際石油開発帝石（1605）、新日本石油（5001）などが小幅安となった。

21日付日本経済新聞朝刊で日本郵船（9101）子会社の日本貨物航空と航空貨物事業の統合で協議開始と報道された日本航空（JAL）（9205）は変わらず。JALと郵船は正午過ぎに協議開始を正式発表した。

8月30日に行われる衆院選の民主党圧倒的優勢を伝える世論調査が相次ぎ、西松屋チェーン（7545）が4.22％高、スタジオアリス（2305）は5.55％高、リソー教育（4714）は5.71％高となるなど子育て関連株が買われた。

モルガン･スタンレー証券が投資判断と目標株価を引き上げた伊藤園（2593）が急騰、年初来高値を更新した。終値は7.22％高の1648円。モルガンスタンレーの目標株価は1460円。