東栄住宅が中間予想を最終赤字に修正、2010年1月期予想は黒字で据え置き
スポンサーリンク8月21日引け後、東栄住宅(8875)が2009年7月中間期業績予想の修正を発表した。営業利益を9億4500万円から3億900万円に、最終損益を6300万円の黒字から1億3000万円の赤字予想に変更。2010年1月通期の業績予想は売上高を892億1700万円から785億円へ107億円減額しているが、利益予想は営業利益28億5100万円、純利益11億4900万円で据え置いた。
売上 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益 | |
---|---|---|---|---|---|
単位:100万円・円 | |||||
前回発表予想 | 47409 | 945 | 81 | 63 | 2.34 |
今回発表予想 | 47347 | 309 | -94 | -130 | -4.86 |
売上 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益 | |
---|---|---|---|---|---|
単位:100万円・円 | |||||
前回発表予想 | 89217 | 2851 | 1255 | 1149 | 42.68 |
今回発表予想 | 78500 | 据え置き | 据え置き | 据え置き | 据え置き |
東栄住宅では中間予想の減額について、第1四半期(2009年2-4月期)に長期滞留在庫の販売価格調整を行い、収益率が低下したためとしている。通期予想に関しては、仕入れを控えたことで売上が計画を下回るが、下期の収益率は想定を上回る見込みとし利益予想を据え置いた。
下方修正後の下半期(2009年8月-2010年1月期)の売上高予想は、上半期(2009年2-7月)の473億4700万円に対し311億5300万円と、減少がさらに進む内容となっている。これに対し利益予想は、下半期の6カ月間で営業黒字25億4200万円、最終黒字12億7900万円。以下の表は、2006年1月期以降の、東栄住宅の半期業績の推移をまとめたものだ。
期間 | 売上 | 営業利益 | 最終利益 |
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単位100万円 | |||
2006年1月期上半期 | 68886 | 3431 | 1813 |
2006年1月期下半期 | 67890 | 4064 | 2086 |
2007年1月期上半期 | 69164 | 3415 | 1597 |
2007年1月期下半期 | 49505 | 2346 | 970 |
2008年1月期上半期 | 49675 | 1216 | 227 |
2008年1月期下半期 | 53516 | 865 | -184 |
2009年1月期上半期 | 47056 | 183 | -4699 |
2009年1月期下半期 | 52339 | -2317 | -9050 |
2010年1月期上半期予想 | 47347 | 309 | -130 |
2010年1月期下半期予想 | 31153 | 2542 | 1279 |
この上半期は最終損益こそ赤字に転落したものの、営業利益段階では黒字を確保し、前年同期比でも増益に転じる予想となっている。半期ごとの業績推移をみれば、最悪期を脱した可能性は指摘できそうだ。
ただ、それでも下半期だけで、営業利益25億円、純利益12億円を稼ぎ出すという計画の達成は難しそうだ。景気に底打ち感があるとはいえ、住宅販売が回復を始めたわけではない。同社の半期あたり売上も、2006年1月期前後の600億円超からは半減の予想となっている。今回据え置かれた通期業績予想も、最終的に下方修正される可能性は否定できそうにない。