テレビ東京の2011年4-6月業績 アニメCS事業子会社好調で通期予想を黒字に

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2011年8月4日（木）

テレビ東京ホールディングス（9413）の2012年3月期の第1四半期（2011年4-6月）決算が発表されました。同社はテレビ東京とテレビ東京ブロードバンド、BSジャパンの3社が経営統合し2010年10月1日に発足した会社のため前年同期の実績はありませんが、テレビ東京の2010年4-6月決算と比較すると減収減益となっており、テレビ業界を取り巻く厳しい経営環境の影響を大きく受けているようです。 ただ、2012年3月期の通期業績予想は黒字に上方修正しています。5月12日に発表した予想は営業損益が5億1600万円の赤字、最終損益が10億9200万円の赤字でしたが、今回これを営業損益5億1500万円の黒字、最終損益4800万円の黒字に修正しました。利益が黒字化する理由は、アニメCS事業子会社と番組販売委託子会社の収支が想定を上回ったことによるそうです。 以下は決算の内容です。

テレビ東京ホールディングス 四半期業績推移

	売上高	売上原価	売上総利益	営業利益	経常利益	税引前利益	純利益
单位：100万円 2010年7-9月以前はテレビ東京決算
4-6月	26830	18883	7946	1307	1398	1397	1065
7-9月	25400	19134	6265	253	278	252	-63
10-12月	26904	19646	7258	569	570	619	394
2010年1-3月	26899	20557	6344	-256	-181	-177	-204
4-6月	26961	19656	7304	702	807	387	82
7-9月	24796	17591	7205	1049	1086	854	602
10-12月	27966	19380	8585	1073	1131	2431	2509
2011年1-3月	27603	20826	6778	-573	-377	-230	-500
4-6月	26435	19000	7434	612	771	695	254

事業別の業績ですが、地上波放送事業は3億1200万円の赤字でした。タイム収入、スポット収入とも前年同期を下回っています。前年同期はサッカーワールドカップがありましたから、今期が落ち込むのは仕方がないところではあります。ただ、営業赤字転落は深刻かもしれません。地上波放送事業は前期まで営業黒字を継続しており、東日本大震災の影響もあったとはいえ、赤字転落は見過ごせない変化と言えるでしょう。 この変化が一過性のものなのかどうか気になるところです。 放送周辺事業は好調でした。メタルファイトベイブレードやジュエルペットのライツ収入が好調だったとのことです。営業利益は7億8300万円と、前年同期から36.5％増加しました。通期業績予想を上方修正したのは、この放送周辺事業の好調によるところが大きいようです。

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