信越化学、屈指の収益力は変わらず|第2四半期業績予想公表、営業利益率10%台維持
スポンサーリンク9月8日引け後、信越化学工業(4063)が未公表だった2010年3月期の第2四半期(2009年4-9月期)業績予想を発表した。売上高4100億円(前年同期比41.0%減)、営業利益520億円(同65.4%減)、純利益350億円(同65.3%減)を予想している。同時に第2四半期末の配当予想も明らかにし、前年同期と同額の1株あたり50円を実施予定とした。
業界屈指の収益力、改めて印象付け
売上 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | 1株利益 | |
---|---|---|---|---|---|
単位:100万円・円 | |||||
2008年4-9月期 | 695413 | 150101 | 156519 | 100953 | 235.04 |
2009年4-9月期予想 | 410000 | 52000 | 55000 | 35000 | 82.45 |
前期比 | 41.0%減 | 65.4%減 | 64.9%減 | 65.3%減 |
信越化学の第2四半期予想は厳しい経済環境を浮き彫りにすると同時に、同社の化学業界屈指の収益力を改めて印象付けるものとなった。2009年4-9月期の売上高予想は4100億円と、2008年4-9月期の売上高6954億円からは、実に3分の1超となる2854億円もの売上を失う見通し。これだけの減収に見舞われながら、なお営業利益率は10%台を維持する見込みとなっている。景気拡大期には利益率が20%を超える同社の高効率経営に陰りはない。
信越化学の株価は7月13日の4200円を直近の底として、それ以降上昇を続けており、7月13日終値4280円から9月8日終値5730円までの上昇率は33.8%に達している。第2四半期の業績予想は事前の市場予想を下回ったもよう。
中間配当予想を前期と同額の50円としたことで、現状の経営環境が続く限り減配の可能性は後退したとみられる。
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