アルトナーという会社

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今日第3四半期を発表していたアルトナーという技術者派遣の会社、増収増益で予想PER5.60倍、配当利回り5.27%だった。ただし流動性が低すぎて板がスカスカだが。

この会社、社員の平均年収は350万円だが、従業員持株会が発行済み株式の17%15万1000株も持ってる。1株あたりの配当が20円なので、持株会が受け取る配当総額は年間3000万円になる。1人あたりの自社株保有数はどのくらいなんだろう。

流動性はかなり低いが、自社株は市場から買ってるのだろうか? 毎月8日に出来高が増えているのでこの日に買っているのかもしれない。もしそうなら、今月は明日が自社株を購入する日になるわけだ。その割には今日の決算を発表したのは場中の午後1時で、決算内容が良い場合、持株会が買う前日に株価が上昇してしまう。悪い会社なら、従業員持株会が買った後に発表を行うわけで、その点は好感が持てる。

決算補足資料も分かりやすくて印象に残った。月次の稼働率もサイトで公開しているので、業績面の予測では安心感が高い。補足資料では派遣単価が前年の3000円から3300円に上昇したことまで書いてあって、これと月次の稼働率をチェックしておけばそれなりの精度で業績が予測できそうだ。

日興から優秀IR賞みたいなのをもらっていたのも納得である。これで流動性がもうちょっとあればなあと思うのだが、時価総額がたったの10億円で、オーナーが49.4%、従業員持株会が17.1%も保有しているのでは流通株が少ないのも当然である。今年2月に1対3株式分割をしているが、いくら分割したって市場に出ている株数が少なくては同じことである。株主数の増加とかは目指さないのだろうか。

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