2012年4月27日の日本株市況｜日経平均41円安3日ぶり反落

全体概況

2012年4月27日の日経平均株価は前日比40円94銭安の9520円89銭、TOPIX（東証株価指数）は前日比5.83ポイント安の804.27ポイントとともに3日ぶり反落した。出来高は21億8928万株、売買代金は1兆4929億円。値上がり382銘柄、値下がり1176銘柄。新高値48銘柄、新安値56銘柄。騰落レシオは76.77％。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり5業種、値下がり28業種だった。

メモ

明日から連休なので今日が4月最終取引日。日経平均長期チャートを更新した。結局4月は陰線になった。中期的に見ると月足は2010年5月、2011年2月を結ぶラインに頭を抑えられている。季節習性ではこれから夏あたりまで相場は低迷しやすい。今のところその通りの動きになっている。意外性も何もない。

4月締め日なので業績予想の修正と決算発表が大量にあった。まず業績修正から。

臨床試験受託のイーピーエス（4282）の増額幅が大きかった。2Q予想のみ売上169億→173億、営業19億→27億、最終8億→11億。通期はさらに、と期待したいところだが、「現在精査中」ではなく、「まとまった規模の案件が終了」「人材確保などの先行費用発生」を理由に予想は変更しないとの書き方なので、第2四半期決算発表時には予想据え置きだろう。この会社は1Qの業績が良くてそこから50％近く上げてきて今日も年初来高値更新たが、現値は過去10年のボックスの中央値あたりで、このあたりの上値は重そうだが、通期増額から上抜けがあれば一段高があるかもしれないと思ってみている。現時点の通期EPS予想が1万2612円なので、これがどこまで増額されるかだが…。相場の感じとしてはPER15倍あたりが上限っぽいのでしばらくは上は無理じゃないかとは思うが…。

銀行は予想を上方修正しているところが多かった。今日はりそなが上修。

レオパレスは営業を47億→50億、経常利益を4億→28億、純利益を9億→16億に増額していた。円安で為替差損が縮小したのが理由だそうだ。ここは一時は危なかったけど、生き延びそうなのかな。

ヤマダ電機が引け後にかなりの下方修正をかましていた。需要先食いの反動で家電量販店がボロボロなのは周知の事実とはいえ、規模的には結構なインパクトのような。売上2兆200億→1兆8354億、営業1280億→889億、純利益770億→583億。EPSが817円→618円。って、今株価を見たら5200円だったので充分織り込まれてますな。

西尾レントオールと傘下のサコスがそろって大幅増額。西尾レントオールのEPS予想は48円→92円。建機レンタルが元気なのは分かりきっているので株価も当然上げ続けている。

SECカーボンも増額幅大きい。

以下は今期予想。3月期決算企業の今期予想は増収増益予想が大半。といってもそれは3月時点で織り込み済みだろうが。

以前から気になっていたヨシコン（5280）が今期も増収増益予想。コンクリ製品から不動産業に業態転換して結構儲かっている。一番儲けてるのは神奈川・静岡でやってるマンション分譲だが、賃貸収入も結構多い。ヨシコンという名前と5280というコードを見れば分かるように、古くからある企業が、蓄積した不動産を元にした経営に転換するあれである。不動産中心だから当然PERは低いのだが、しかし今期予想PERは3.73倍である。しかし流動性が低すぎて近寄れたものではない。普段は一単元売るのも苦労するほど商いが細い。

中部電力、関西電力、中国電力、東北電力、四国電力、北海道電力、沖縄電力、電源開発が決算を発表した。中国電力を除いて赤字。沖縄電力と電源開発以外は今期予想は発表せず。火力のみの沖縄電力は営業42％減予想なので、今期も原発の稼働が無い限り、各社とも業績は良くて前期並みだろう。

今日は久しぶりにたくさん書いたな…。適当に眺めた感想だが…。

新興市場

新興市場はジャスダックインデックスが0.09％安と続落。マザーズ指数は0.98％安と続落だった。出来高はジャスダックが4436万株、マザーズが916万株。売買代金はジャスダックが224億円、マザーズが118億円。値上がりはジャスダック300銘柄、マザーズ61銘柄、値下がりはジャスダック418銘柄、マザーズ100銘柄。年初来高値更新はジャスダック27銘柄、マザーズ6銘柄、年初来安値更新はジャスダック20銘柄、マザーズ4銘柄。