［市況］10月22日の東京株式市場｜日経平均66円安、中国GDP通過で後場下げ幅縮小

全体概況

10月22日の日経平均株価は前日比66円22銭安の1万267円17銭と続落。21日の米国株式市場が続落となり、東京株式市場も反落して始まった。反発の気配がないままにじりじりと値を下げる展開となり、午後1時すぎには173円73銭安の1万159円66銭まで下げ幅を広げた。日本時間午後に発表された中国の第3四半期GDPは市場予想と一致。安心感から買い戻しの動きとなり、下げ幅を縮めた。

東証1部の出来高は20億4285万株、売買代金は1兆3680億円。値上がり527銘柄、値下がり1020銘柄、25日騰落レシオは84.49％。新高値は25銘柄、新安値は15銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり7業種、値下がり26業種だった。

個別株概況

富士紡ホールディングス（3104）が続伸。21日引け後、2010年3月通期の連結業績予想を上方修正し好感された。富士坊の増額は今期2度目。

鹿島（1812）が3日続伸。21日引け後、2009年9月中間期の業績予想を上方修正、一転して黒字予想となり好感された。朝方13円高の237円まで買われたものの、その後は利益確定売りに値を消した。終値は5円高の229円。大成建設（1801）は22日午後2時に2010年3月期の業績予想を上方修正。純利益を100億円から220億円に増額した。終値は6円高の180円。ゼネコン大手2社に上方修正が相次ぎ、建設株は業種別値上がり率3位となった。

ニフコ（7988）が反落。21日引け後、2010年3月期の業績予想を上方修正。売上高を970億円から1020億円(前期比16.7％減)に、営業利益を20億円から50億円(同30.9％減)に、純利益を6億円から25億円(同36.4％減)に増額した。修正後のEPS（１株利益）は46円90銭となる。材料出尽くし感から反落となったが、日足、週足とも移動平均線に沿った上昇トレンドが継続している。

DTS（9682）が66円安の793円と大幅続落。21日引け後、2010年3月期の業績予想を下方修正し嫌気された。同じく21日引け後に2010年3月期の業績予想を下方修正、一転して営業赤字転落予想となった日本金銭機械（6418）は39円安の750円と続落した。