ゲンキー2011年6月期決算 急成長続く

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ゲンキー(2772)の前期(2011年6月期)決算が7月27日午前9時に発表され、売上・利益とも大幅増収増益の好決算だった。ゲンキーは福井県が地盤のドラッグストアチェーン。今期(2012年6月期)も大幅増収増益を計画している。この発表を受け、27日のゲンキー株は大幅高となっている。 ゲンキー業績推移 2008年6月期~2012年6月期会社計画 売上高は前々期の412億円から前期の515億円まで100億円以上増加。今期計画は600億円で急成長が続いている。これに伴い利益も急増しており、1株利益は前々期210円、前期261円と増加。今期は291円を計画している。 7月27日の株価は午後2時現在2600円台で推移しており、PERは9倍以下。増収増益が続いている銘柄としては著しく安い。東証2部上場、ドラッグストアと人気薄の要素がそろっているためこんなものかもしれない。 とはいえ、ゲンキーはこの数年、投資額を積み増し出店を増やしてきた。売上高は2008年6月期の327億円から今期計画の600億円まで倍近くまで伸びている。出店を増加させたことで、2008年6月期以降の純利益は9億円、4億8000万円、6億5600万円と落ち込んだが、前期は7億7000万円まで回復。今期は9億5000万円を見込んでいる。 ゲンキーの既存店売上高は2010年2月から18カ月連続で前年同月を上回っている。出店増が奏功し売上が増加、それにつれて利益も伸び始め、企業としての成長期に入っている。現在の店舗は大商圏の愛知にまだ7店舗で、出店余地は大きい。 心配なのは増資だが、2010年5月に行った公募増資での希薄化は約10%で許容範囲内のものだった。この時の発行価格は1株1209円で、その後1年で株価は倍化。当時の株主は報われた。増資で得た資金は3億5000万円と小さい。 前期は営業キャッシュフローが28億円で投資キャッシュフローが27億円。前々期は営業キャッシュフローが13億円、投資キャッシュフローが14億円。売上が増えた分の利益はそのまま再投資に回しているようだ。しばらくはこの調子なのだろう。 ゲンキー(2772) 週足 2010年5月28日~2011年7月27日 現在の週足チャートはこんな感じ。新値追いの最中で、連日上場来高値を更新している。
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