JPNホールディングスの保育園進出

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JPN債権回収ですが、今は持ち株会社を設立してJPNホールディングスという名前で上場しています。元が債権回収って名前から分かる通りサービサーなわけですが、この会社、気がついたら保育園事業を始めてた。サービサーが保育園???

いつから始めたんだろうと調べてみたら2011年3月期の決算短信(PDF)から記載が表れている。

③保育事業

当社グループは、保育についても一つのサービス事業と捉え、お子様をお持ちの共働き世帯の方々が安心して働くことのできる生活環境の実現を目指し、待機児童の多い関東圏を中心に保育園27園を展開している㈱キンダーナーサリーコーポレーションと経営統合を行い、保育事業に参入いたしました。

当連結会計年度(平成22年11月から平成23年1月までの3ヶ月)において、新規保育所を2園開園するとともに、来年度以降の新規開園に向けた準備も進めてまいりました。

と、よく分からないことを書いている。定款の変更も同時期に行なっていて、4月4日のIR(PDF)で事業目的に4項目が追加されている。

  • (15)幼児向けカルチャーセンターの経営
  • (16)保育園の経営
  • (17)教育用教材の販売
  • (18)前各項に付帯する一切の事業

サービサーってのは債権回収を専門に行う会社のことなわけです。つまりアイフルとかアコムとかから金を借りて返さない人が居たら、その債権をサービサーは安く買い取って代わりに回収して利益を上げる。要するに借金の取り立て代行業なわけだ。ノンバンクだけでなく事業会社から債権を買い取る場合もありますが、JPNの主要顧客はノンバンクみたいです。

で、そんな取り立て屋が保育園事業という。セーラー服と機関銃的な取り合わせですな。保母さんは取り立て屋みたいな。そんな漫画があったら面白そうな気がする。

それでJPNホールディングスですが、どういうつもりでこんな分野に新規参入したのか心底不思議だ。キンダーナーサリーコーポレーションを子会社化した時のプレスリリース(PDF)を見てもなんで債権回収業から保育事業に進出したかさっぱり分からない。保育料を払わない親からの債権回収でも請け負ってたんだろうか。確かに不払いには強そうだが。

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