ケンコーコムがミネラルウォーターで特損

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8月30日、ケンコーコムがミネラルウォーターの大量在庫を特損処理すると発表した。営業損益への影響は1億8000万円から2億2000万円に上るという。

ミネラルウォーターは3月11日の東日本大震災後に福島第1原子力発電所が相次いで爆発、関東を中心とした広範囲の水道水からヨウ素やセシウムなどの放射性物質が検出され、需要が急増したことに対応して調達したもの。この時期、関東地方ではミネラルウォーターの購入が困難になり、自治体やスーパーでは幼児を持つ家庭に優先してミネラルウォーターを販売するような状況だった。ケンコーコムに限らず、ドンキホーテやイオンなどの小売りでも、海外から普段は見かけないようなブランドの水を大量に調達していた。韓国産のミネラルウォーターを生まれて初めて見た人は多かったと思われる。

もっとも日本人もよくしたもので、原発が爆発し水道水から放射性物質が検出されるような状況にも関わらず、日本産の水、フランス産のevianやvolvicなど震災以前から馴染みのあるブランド以外はほとんど買わなかった。韓国産のミネラルウォーターなどまったく信用されておらず、ほとんど売れなかったようだ。

ケンコーコムの業績だが、前期(2011年3月期)の業績は売上高131億円で営業損益は2億4400万円の赤字。2期前の2010年3月期は売上高125億円で営業損益1億200万円の黒字。前期は営業段階で赤字だったうえに、シンガポール子会社の売上未達や中国市場参入の準備で費用がかさみ、特別損失を1億9269万円計上している。基本的に売上は伸びているが、利益がついてこないという状況が続いている。今期も第1四半期(4~6月期)は売上高が前年同期比25.4%増となったが、営業損益は6100万円の赤字で、赤字体質に変わりはない。

こういう状況なので、在庫処分の損失が2億円前後になるというのは、ケンコーコムの業績に与える影響は小さくない。この特損を反映した業績見通しの公表は9月中とのこと。

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