トーシンの携帯電話売上高が20%超伸長

公開
スポンサーリンク

トーシンは携帯電話販売が主力事業なのですが、ドコモは扱わずauとソフトバンクモバイルの代理店だけ展開している。なので、ソフトバンクモバイルの伸長とauからのiPhone発売の恩恵を受けやすそうです。

案の定、今期の第2四半期までの決算は売上高が20%を超える増加になっている。第1四半期(5~7月)の携帯電話販売部門の売上高が55億6300万円。第2四半期(8~10月)は57億100万円だった。前年同期比では25%超の増収で、デフレ国家の日本で売上が20%を超える伸びというのはすごい。

ただし利益は大して伸びていなくて、当然株価も安値に放置されたままである。200日線が下向きで、株価は長く下落が続いていて、ちょっと近寄りがたい。12月9日時点のPERは7.18倍で配当利回りは5%超なので、指標だけ見ていれば魅力的ではある。もっともPER7倍も配当利回り5%も現在の市場にはごろごろありますが。

この会社、たいして儲かっていないゴルフ場運営と不動産部門という不人気事業を抱えていて、それも投資家が寄ってこない理由だろう。まあ携帯電話販売だって別に人気業種ではないですが不動産よりはマシだ。

不動産事業はずいぶん縮小しているようですが、2000年代半ば頃は不動産流動化までやってた。2008年前後にバタバタ倒産したあれで、トーシンは2009年4月期に3億円程度の最終赤字を1度計上しただけで切り抜けた。最盛期でも売上高10億円を超えるくらいの規模だったので大した傷は負わなかった。

スポンサーリンク
スポンサーリンク