グルーポン日本進出とクーポッド出資雑感、なんとなくグリーを連想。

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米Grouponが日本進出で、会社設立から2カ月のクーポッドに出資ですか。なおクーポッドはクーポン共同購入サービスのQ:podを運営する会社。Q:podのサイトを夜見たら、すでにGrouponのロゴが入っていた。

Q:podサイトにGrouponのロゴ

以下色々メモしとこう。 流れで言うと2010年8月18日付の日本経済新聞朝刊が米Grouponによるクーポッド買収を伝え、インフィニティベンチャーズが14時30分にプレスリリースを出したって経路。 日経記事は電子版にあるが、リンクしてはならぬという日経の方針を遵守してリンクなし。どうせ有料記事だから全文読めないし。日経の記事を要約すると、Grouponはクーポッドが実施する第三者割当増資を引き受け発行済み株式の50%超を取得。出資額は1000万ドル程度。クーポッドは2010年6月設立で従業員数約60人。グルーポンはクーポッドの日本市場での成長性を評価しており、今後は日本で「グルーポン」ブランドを使ってのサービスも検討するとのこと。 記事の後半で「日本のネット利用者はゲームなどのサービスに費やす金額が他国より高いなどの特徴がある」とかグルーポンビジネスとあまり関係ないことも書いてある。Grouponのクーポッド買収を、ジンガがウノウを買収したのと同じ文脈で見ているからこういうこと書いてるのかな。 すごいなと思うのはインフィニティ・ベンチャーズ。インフィニティは6月28日にQ:podがサービスを開始した段階で2億円を投資している。それから2カ月足らずでクーポッド株式の過半数に約1000万ドルの値がついたわけで、驚異的なスピード展開だ。 私はこの件で、グリーのことをなんとなく連想した。 インフィニティ・ベンチャーズの代表パートナーの1人である小林雅氏といえば、グリー創成期の2005年に、当時在籍していたグロービスで1億円の投資を実施し、1年後グリーがKDDIと資本提携し飛躍的な成長を遂げる後押しをした人物だ。クーポッドにおいても、創成期の会社への思い切った投資を実行しており、早くもそうした決断が見を結んでいるようだ。会社が小さなうちからの巨額の投資、より大きな会社との提携、同じベンチャーキャピタリストが関わっているという共通点がクーポッドとグリーの間にあり、それがグリーを連想した理由だ。クーポッドがもしグリーとこの先も同じような道を歩むなら、大きな成功を得ることになるわけだが、さてどうなるのだろう。 正直なところ、米Grouponが日本に進出するにあたって、クーポンビジネスのために1000万ドルもの資金が必要だったとは思えない。スピードを買ったということなのだろう。Q:podに従業員が60人もいるというのも驚きだ。外部スタッフやバイトも含めているのだろうか。 ところでQ:podが先月行ない、話題を振りまいたiTunesカード1500円分を300円で1万人に販売した件。私も大喜びで買ったのだが、いまだ届いていなくて16日に発送遅延のお詫びメールが送られてきた。Grouponの出資おめでとうと思ってるんで早く下さい。で、このiTunesカードの大赤字販売も、インフィニティの投資を受け充分な資金があったからこそ可能だったわけだ。グルーポン系サイトが乱立する中で、インターネットサービス業界での経験豊富なスタッフと資本に裏打ちされた経営で、Q:podは同業他社の数歩先へ一気に進んだということなんだろう。
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