成立条件50万人 ポンパレの豪快な集客

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リクルートが運営するグルーポン系サービスの「ポンパレ」で豪快な集客が行われていた。 グルーポン系サービスは定期的に、集客のための撒き餌として赤字で金券を販売する。よく使われるのはハーゲンダッツのアイスクリームギフト券で、ミニカップ2個との引換券を100~150円で販売することが多い。ハーゲンダッツのミニカップは、普通に買えば安くても1個190円くらいだから、このギフト券のお得感は強い。 11月8日にはGROUPON(旧Q:pod)がこのギフト券を150円で販売したものの、50枚限定だったために瞬殺だった。販売開始後15分くらいで私が気づいたときには販売終了になっていた。まあ限定50枚では手に入れる方が難しいだろう。売り切れ時刻がいつだったのか後からでは確認できないのだが、おそらく3分ももたずに完売したのではないか。 さて、その3日前の11月5日正午、ポンパレもハーゲンダッツのギフト券を売り出していたのだが、なんと限定枚数100万枚、成立条件は50万枚だった。 ポンパレ 11月8日のハーゲンダッツアイスクリームギフト券販売画面 こんな豪快な条件のチケット販売は今まで見たことがない。ギフト券1枚あたりのリクルートの持ち出し額がいくらなのかは推測するほかないが、仮に1枚販売するごとに200円の赤字として計算した場合、上限の100万枚を売り切れば総額2億円の持ち出しである。宣伝費として考えれば、リクルートにとって2億円は許容範囲かもしれないが、他のグルーポン系各社でこんな規模の予算を組める会社はほとんどないだろう。 恐るべしリクルート…、と思ったのだが、本当にこれ50万枚売れるのか? 仮に販売枚数が50万枚に到達しなかった場合、チケット購入はキャンセルされることになるのだが、その場合、リクルートはチケットを赤字で販売する必要もなく、それなのにユーザー情報は大量に集まっているわけだ。もしかしてこの太っ腹な企画はリクルートの計算しつくされた情報収集? チケット販売開始から3日以上たった11月9日午前11時すぎの時点で、販売枚数はようやく10万枚を超えたところだ。残り時間は200時間以上あるが、販売成立までまだ40万枚近くを売らねばならない。しかもこのチケット、1人につき1枚しか購入できない。残り1週間で新たな購入者を40万人近く得るのは至難の業だと思うのだが、さてどうなるのでしょう。しかし成立してもしなくてもリクルート大勝利の流れには変わりがないわけで、正直流石すぎると思った。
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