創業者とリクルートが持ち株処分、グリーの上昇トレンド崩れる

公開
更新日
スポンサーリンク

携帯向けSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大手のグリー(3632)が急落。13日午後3時30分、771万3000株の売り出しを発表。需給悪化を嫌気した売りに押された。グリー株は日足チャート、週足チャートとも上昇トレンドが崩れた格好となっている。

売り出し株数は11月13日現在のグリーの発行済み株式数4474万株の17.2%にあたる大規模なもので、目先の需給は悪化する。グリーでは株式分布状況の改善や流動性向上などを目的に売り出しを行うとしている。

ただ、創業者の田中良和社長が398万3000株、リクルートが320万株を売却するとしており、大株主の持株処分を市場は歓迎しなかった。創業者や大株主が持ち株を処分することは、株価が過大評価されており売却により利益を確定する好機と考えている場合や、先行きの業績にあまり期待を持っていないことの表れとみることができる。そのため、一般的にインサイダーの自社株処分は高値を警戒するサインの一つとされている。また、リクルートが所有するグリー株をすべて売り払う決定をしたこともネガティブにみられた。

スポンサーリンク
スポンサーリンク