2010年9月28日の日本株市況|日経平均107円安と反落、売買代金9月9日以来の1兆円割れ

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全体概況

2010年9月28日の日経平均株価は前日比107円38銭安の9495円76銭、TOPIXは前日比6.65ポイント安の842.65ポイントとともに反落した。東証1部の出来高は13億6764万株、売買代金は9908億円。値上がり504銘柄、値下がり987銘柄、25日騰落レシオは111.63%。新高値は12銘柄、新安値は40銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり4業種、値下がり29業種だった。

日経平均  
始値9547.03-56.11
高値9553.91-49.23
安値9471.35-131.79
終値9495.76-107.38
TOPIX
始値843.04-6.26
高値845.71-3.59
安値840.69-8.61
終値842.65-6.65
各種指標
出来高13億6764万株
売買代金9908億円
値上がり504銘柄
値下がり987銘柄
新高値12銘柄
新安値40銘柄
騰落レシオ111.63

雑感

相変わらず時間がない。

武富士(8564)はお亡くなりになったらしい。上場廃止は10月29日。今日は当然ストップ安ウリ気配で売買成立せず。これでついに大手消費者金融の一角が倒れたわけだけど、次のポイントは他の会社も倒産に追い込まれるかどうか。なんにしても、消費者ローンという仕組み自体は必要なものだ。生き残った会社がいずれ、競争者の減った市場で利益を享受するようになるだろう。大手銀傘下に入った会社がその位置に来るか、あるいはまだ誰も気づいていない新世代の消費者金融会社が頭角を現すか。日本経済にとって良いのは、間違いなく後者だ。変わりばえのしない財閥系企業が成功するより、リスクテイカーが新しい市場環境で新しいビジネスを興して成功する方が望ましい。

JR東日本(9020)、JR西日本(9021)がそろって年初来安値更新。JR東海(9022)も安値更新は間近だ。3社ともリーマンショック時の安値に迫っている。これはつまり、民主党の自動車利用促進政策に痛めつけられた影響だ。とはいえ、さすがにそろそろ値ごろ感が出てきた。年末にかけて反転の兆しが観察できるかもしれない。

スカイマーク(9204)が新値に突っかけそうな足になっている。正直、来期が見えるまで9月10日高値の更新は難しいだろうと思っていたのだが、さてどうなるだろう。JR3社の不振はスカイマークの好調なわけで、株式市場というのは本当にうまくできている。逆に言えば、JR3社の株価が反転を始めたときは、スカイマークの株価は調整に入るだろう。よく注意しておきたい。

あとはなんだろう、スカパーJSAT(9412)も年安値か。こちらもリーマンショック時の安値に迫っている。カルチュア・コンビニエンス・クラブ(4756)は2003年の安値圏内に入ってきた。ともにメディア産業が激変中であることの影響を受けている。2社の株価も業界の変化を映し出す鏡だ。株価が底打ちした際は、何らかの変化が起きていないか探る時だ。とはいえ単純な景気循環でも株価は上昇に転じる。根本的な変化が起きているのか、景気の影響を受けて上昇に転じたのかは見極めが必要だが。

規模別株価指数
業種指数前日比
大型株841.42-0.90%
中型株910.6-0.66%
小型株1265.81-0.38%
セクター別騰落率
業種指数前日比
不動産759.2+0.74%
鉄鋼602.3+0.30%
非鉄金属720.47+0.06%
小売474.37+0.05%
保険512-0.13%
繊維405.78-0.18%
水産・農林250.16-0.24%
サービス688.95-0.27%
機械827.97-0.28%
陸運1020.93-0.28%
卸売793.21-0.31%
ゴム1214.1-0.38%
輸送用機器1536.8-0.39%
その他製品1399.92-0.39%
建設385.99-0.48%
空運279.12-0.61%
金属製品730.35-0.64%
化学772.85-0.66%
海運499.85-0.76%
食料763.47-0.77%
電気機器1233.67-0.83%
倉庫・運輸982.11-0.93%
銀行116.81-0.96%
精密機器2529.29-1.55%
パルプ・紙358.17-1.58%
電気・ガス659.96-1.61%
石油・石炭856.73-1.64%
情報・通信1272.49-1.80%
ガラス・土石747.96-1.89%
鉱業293.1-2.05%
医薬1296.73-2.16%
その他金融225.51-2.45%
証券228.75-2.68%

新興市場概況

9月28日の新興市場は日経ジャスダック平均が0.62%安と反落、東証マザーズ指数は1.19%高と4日ぶり反発、大証ヘラクレス指数は0.29%安と5日続落した。ジャスダック、東証マザーズ、大証ヘラクレスの主要3市場合計の出来高は3991万株、売買代金は214億円。値上がり392銘柄、値下がり419銘柄。新高値4銘柄、新安値66銘柄だった。
新興市場指数  
日経JQ平均1183.51-0.62%
JQ指数48.18-0.06%
マザーズ指数367.32+1.19%
ヘラクレス指数562.17-0.29%
新興3市場合計
出来高3991万株
売買代金214億円
値上がり392銘柄
値下がり419銘柄
新高値4銘柄
新安値66銘柄
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