[市況]2月10日の東京株式市場|ギリシャ財政危機支援観測で欧米株反発、日経平均は5日ぶり反発も後場に値を消し1万円回復できず
スポンサーリンク東京株式市場概況
2010年2月10日の東京株式市場は日経平均株価が31円9銭高の9963円99銭、TOPIXは1.93ポイント高の883.50ポイントと5日ぶり反発。東証1部の出来高は19億2954万株、売買代金は1兆3054億円。騰落銘柄数は値上がり678銘柄、値下がり815銘柄。25日騰落レシオは80.27%。新高値は10銘柄、新安値は26銘柄。1日の流れ
2月9日の米国株式市場は大幅反発。ギリシャ財政危機を欧州連合が解決に向け支援するとの観測が広がり、ダウ工業株30種平均は150.25ドル高の1万58.64ドルと買われ、前日割り込んだフシ目の1万ドルを回復した。欧州の金融問題をめぐる懸念後退からユーロが買い戻され、円は下落。2月10日朝方の東京外国為替市場は1ドル=89円80銭近辺で推移。 この流れを受け、東京証券取引所は日経平均が91円36銭高の1万24円26銭と反発して取引を開始。ただ、買い上がる動きはなく、1万円をわずかに上回る水準でのもみ合いとなった。前場終値は102円88銭高の1万35円78銭。後場は売りに押され上げ幅を消す展開となり、日経平均は安値引け。1万円を再び割り込んで取引を終えた。規模別・業種別動向
規模別株価指数は大型株が0.26%、中型株が0.24%上昇、小型株が0.12%下落。 東証1部の業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇、12業種が下落。値上がり率1位は海運で2.39%上昇。続いてガラス・土石が1.3%、ゴムが1.19%上昇。値下がり率1位は証券で0.69%下落。続いて情報・通信が0.61%、パルプ・紙が0.58%下落。個別株動向
トヨタ自動車(7203・東1)は15円高の3390円と続伸。9日、豊田章男社長が記者会見し、「トヨタは絶対に失敗しない全能の存在だとは思っていない。顧客から指摘を受けたものは必ず修正、改善し、より優れた商品を出してきた。これからもそうする」と述べた。同日、ムーディーズはトヨタの無担保長期債務格付けを「Aa1」から引き下げる方向で見直すと発表した。 日清紡ホールディングス(3105・東1)が後場に急騰し、73円高の811円と大幅反発。10日午前11時、2010年3月期通期純利益予想の上方修正と自社株買いを発表し買われた。通期1株利益予想は2円74銭から5円50銭に増額した。 ツムラ(4540・東1)が148円安の2674円と4日続落。9日午後3時、2010年3月期の第3四半期決算を発表し、通期の業績予想を下方修正した。売上高を926億円から913億円、営業利益を200億円から193億円、純利益を116億円から113億円に減額し失望売りに押された。 カルソニックカンセイ(7248・東1)が2010年3月期の通期業績予想を上方修正。営業赤字が90億円から70億円、経常赤字が110億円から85億円に修正し、赤字縮小となった。最終赤字は160億円で据え置き。10日は22円安の236円と反落。
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