[市況]9月16日の東京株式市場|TOPIX4日続落、民主党政権発足に市場は警戒感

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全体概況

9月16日の日経平均株価は前日比53円15銭高の1万270円77銭と続伸、TOPIXは1.09ポイント安の931.43ポイントと4日続落した。15日、バーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長が景気底打ちを示唆し、米国株式市場が続伸。日経平均は71円10銭高の1万288円72銭で寄り付いたあと上げ幅を広げ、後場開始直後には176円94銭高の1万394円56銭まで上昇する場面があった。ただ、きょう発足する鳩山内閣が郵政問題・金融担当相に国民新党の亀井静香代表を任命する方針で、日本の改革姿勢後退と金融財政政策への打撃が懸念され、その後は急速に値を消した。TOPIXはマイナスに転じ、新政権に対する市場の警戒感が浮き彫りとなった。

東証1部の出来高は19億5251万株、売買代金は1兆3815億円。値上がり506銘柄、値下がり1045銘柄、25日騰落レシオは80.99%。新高値は45銘柄、新安値は33銘柄。東証業種別株価指数は全33業種中、値上がり13業種、値下がり19業種だった。

日経平均  
始値10288.72+71.10
高値10394.56+176.94
安値10247.24+29.62
終値10270.77+53.15
TOPIX
始値937.75+5.23
高値943.72+11.20
安値930.35-2.17
終値931.43-1.09
各種指標
出来高19億5251万株
売買代金1兆3815億円
値上がり506銘柄
値下がり1045銘柄
新高値45銘柄
新安値33銘柄
騰落レシオ80.99

個別株概況

郵政問題・金融担当相に国民新党・亀井静香代表が内定し、業績への影響が懸念され銀行株が売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が1.68%安、三井住友フィナンシャルグループ(8316)が1.93%安、みずほフィナンシャルグループ(8411)が1.52%安とメガバンク3行がそろって安い。より打撃の大きいとみられた地銀株の下げはさらにきつく、ほくほくフィナンシャルグループ(8377)は3.70%安、ふくおかフィナンシャルグループ(8354)は3.28%安。銀行セクターは業種別値下がり率4位となった。

その他金融が業種別値下がり率1位。プロミス(8574)が8.80%安、アイフル(8515)が6.25%安と大幅下落。民主党政権の消費者金融業界に対する姿勢が懸念された。また、9月15日に日興シティグループ証券が目標株価を引き下げたことも嫌気された。

加賀電子(8154)が6.20%安。2010年3月期業績予想の下方修正と配当予想減額を発表し嫌気された。

2010年3月期の業績予想を下方修正、中間配当見送りを発表した名古屋鉄道(9048)は1.94%安。

8月の米小売売上高が前月比2.7%増と2006年1月以来の大幅な伸びとなり、輸出関連株の一角が好調。キヤノン(7751)が4.23%高、東京エレクトロン(8035)が3.40%高となるなどハイテク株が買われた。

セクター別騰落率
業種指数前日比
鉱業544.76+1.85%
電気機器1280.55+1.44%
ゴム1269.09+1.31%
精密機器2678.93+1.13%
非鉄金属803.04+1.13%
ガラス・土石771.42+1.10%
化学841.22+0.93%
鉄鋼676.14+0.87%
機械877.80+0.80%
石油・石炭953.23+0.68%
卸売790.23+0.16%
保険646.87+0.13%
輸送用機器1611.88+0.08%
金属製品808.13+0.00%
繊維439.28-0.07%
医薬1427.34-0.08%
食料815.46-0.17%
建設441.38-0.29%
サービス706.40-0.68%
情報・通信1364.74-0.78%
電気・ガス679.19-0.79%
その他製品1547.15-0.80%
水産・農林259.65-1.14%
陸運1146.89-1.22%
証券372.80-1.22%
不動産915.17-1.25%
海運545.33-1.30%
小売520.17-1.30%
倉庫・運輸1080.32-1.58%
銀行152.57-1.85%
パルプ・紙419.29-1.95%
空運389.47-2.03%
その他金融234.11-2.63%
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