[市況]1月19日の東京株式市場|日経平均90円安、三井住友の公募値決め控え銀行株売られる

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東京株式市場概況

1月19日の東京株式市場は、日経平均株価が90円18銭安の1万764円90銭、TOPIXが7.79ポイント安の949.76ポイントと続落。東証1部の出来高は22億8081万株、売買代金は1兆2536億円。騰落銘柄数は値上がり682銘柄、値下がり845銘柄。25日騰落レシオは117.24%。新高値は24銘柄、新安値は2銘柄。

1日の流れ

18日の米国株式市場はキング牧師誕生日のため休場。19日の東京外国為替市場は1ドル=90円35銭から75銭で推移。東京証券取引所は日経平均が11円75銭高の1万866円83銭で取引を開始。前場は前日終値近辺での小動きに終始した。後場に入ると金融セクターが下げ幅を広げ、指数はジリ安となった。

規模別・業種別動向

規模別株価指数は大型株が1.09%、中型株が0.49%下落。小型株は0.1%の上昇だった。前日に引き続き大型株の下げが目立った。 東証1部の業種別株価指数は全33業種中、9業種が上昇、24業種が下落。値上がり率1位はゴムで1.38%上昇。続いてパルプ・紙が1.06%、石油・石炭が0.94%上昇。 値下がり率1位は空運で4.12%下落。続いてその他金融が3.16%、保険が2.21%、証券・商品先物が1.72%、銀行が1.37%下落。金融セクターが売られ、指数を押し下げた。

個別株動向

日本航空(9205・東1)は前日比変わらずの5円引け。一時3円を付け、上場来安値を更新した。19日、東京地裁に会社更生法適用を申請し上場廃止となる見込みだったが、投機的売買が盛んだった。出来高は4億867万8000株。 三井住友フィナンシャルグループ(8316・東1)が94円安の2931円と急落。20日から22日に公募売り出し価格決定を控え、公募価格を安く抑えることを狙った売りが出ているとの観測が指摘された。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306・東1)、みずほフィナンシャルグループ(8411・東1)なども下落。 中堅証券各社が第3四半期の業績速報を相次いで発表。丸三証券(8613・東1)は18日引け後に決算速報を発表。営業収益126億円(前年同期比20.6%増)、営業損益11億7300万円の黒字(前年同期13億8500万円の赤字)、最終損益12億5500万円の黒字(同13億5100万円の赤字)となった。株価は小動き。 極東証券(8706・東1)、東洋証券(8614・東1)、水戸証券(8622・東1)は19日昼休みに発表。極東証券の2010年3月期第3四半期は営業収益129億7100万円(前年同期比240.2%増)、純利益35億3500万円(前年同期13憶2300万円の損失)となった。決算内容が好感され株価は後場急騰。67円高の796円と買われ、昨年8月28日に付けた昨年来高値768円を更新。 東洋証券は営業収益99憶7700万円(前年同期比3.9%増)、営業損失3億3400万円(前年同期16億4800万円の損失)、純損失6億2500万円(同15億6400万円の損失)。水戸証券は営業収益84億400万円(前年同期比3.3%増)、営業損失5億700万円(前年同期18億5400万円の損失)、純損失2億3900万円(同26億4600万円)だった。ともに株価への目立った反応はなし。 ユーシン(6985・東1)が2009年11月期決算を発表。売上高、営業利益は従来予想を上回ったものの、製品補償引当金に7億5300万円を計上し特別損失が発生。最終損失は下方修正され赤字拡大となった。2010年11月期は売上高600億円(前期比17.7%増)、営業利益31億円(同165.9%増)、最終損益17億円の黒字(前期9億2700万円の赤字)を計画。1株利益予想は53円22銭。また、取得上限180万株、発行済み株式総数に対する割合5.63%の大規模な自社株買いも発表。取得期間は1月19日から2月24日まで。株価は急騰し13日に付けた昨年来高値を更新。終値は57円高の593円。 小松ウオール工業(7949・東1)が38円安の1050円と反落。2010年3月期の業績予想を下方修正し嫌気された。 大和小田急建設(1834・東1)が80円ストップ高の330円と急騰。昨年9月25日に付けた昨年来高値320円を更新。18日、2010年3月期の業績予想を上方修正。営業利益を15億5000万円から32億円へ、純利益を9億4000万円から12億円へ増額した。修正後の1株利益予想は55円27銭。神奈川県海老名市に保有する賃貸用倉庫の減損損失10億1900万円を特別損失に計上したが、採算性の重視、原価低減の取り組みなどが奏功し工事利益が改善。従来予想を上回る利益の確保に成功した。 あみやき亭(2753・東1)が4日続伸。2010年3月期の単体業績予想を上方修正、営業利益を13億8000万円から16億5000万円に、純利益を6億9200万円から9億1000万円に増額した。修正後の1株利益予想は1万3287円。19日終値は6600円高の20万5600円。昨年10月28日に付けた昨年来高値20万1000円を更新。 ニッセンホールディングス(8248・主大)が35円高の306円と急伸。2009年12月期の業績予想を修正。売上高は減額となったが、営業、経常、純利益を増額。1株利益予想は11円81銭から29円53銭に上方修正した。
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