ダイエー、減り続ける売上

ダイエー（8263）が10月7日、2012年2月期の業績予想を修正し、売上高予想を8900億円から8650億円に減額した。売上高が32年ぶりに1兆円を下回ると話題になったのが2010年2月期のこと。2011年2月期の売上高は9118億円で、今期も会社予想通りの減収だろうから、相変わらず猛烈な勢いで売上を減らしている。

この会社、1999年は売上高が3兆円あったのだ。そこから10年あまりで、2兆円を超える売上を失った。高度成長期からバブル期にかけて急成長した戦後日本を代表する企業だったが、縮小のペースもなかなかのものだ。

上は売上高のグラフ。

2007年2月期までは営業段階で400億円規模の黒字だったが、この数期は100億円を下回っている。OMCカードが傘下から離れたことが大きい。

2000年代半ばくらいまではまだ、ダイエーの再建が話題になることもあったが、近頃はそれもなくなった。かつて2兆円を超えていた有利子負債が、1000億円を切るまで減少したことが理由だろう。