ポンパレの力強い成長 大きな意味を持つ50万枚超の販売達成

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リクルートが運営する割引チケット共同購入サービス「ポンパレ」が5月17日から行っていたマクドナルドクーポン券の割引販売で、6月2日時点での販売数が77万枚超となり、50万枚を大きく超えている。この50万枚という数字を超えたことは、ポンパレにとって大きな意味を持っている。 ポンパレは昨年11月、成立条件50万枚で660円相当のハーゲンダッツギフト券を100円で販売するキャンペーンを仕掛け、失敗に終わっている。販売枚数が50万枚を下回った場合、販売は行わないという条件でキャンペーンを始めたものの、実際の販売枚数は50万枚に達しなかった。そのため途中で成立条件を変更、販売数にかかわらず、購入が成立するようにした。最終的な販売枚数は36万7401枚で、リクルートの集客力と多額の宣伝費を注ぎこみながら、当初の目標を下回る結果に終わった。 割引チケット共同購入サービス、いわゆるグルーポン系サービスでは、500円相当の金券を100円で販売するような集客キャンペーンを定期的に行う。ポンパレが今回行ったマックカード500円券を100円で販売するキャンペーンも、そうした定期的な集客イベントの一つではある。それでも、一度のキャンペーンで購入者が50万人を超えたという事実は極めて大きい。 グルーポン系サービスが、通常販売している割引チケットの利益率は大きい。その利益率の大きな主力商品を大量に売るためのベースになるのが、こうしたキャンペーンで集めた顧客だ。 現在、ポンパレは業界首位のグルーポンを猛追している。合同会社シープジェイピー共同購入クーポンサイト市場動向(PDF)によると、5月のクーポン販売高はグルーポンの14億3030万円に対し、ポンパレが8億5841万円。4月に3億4000万円差に縮まった差が、再び5億円超に広がった。 しかし、マックカードを70万枚超売ったことで、ポンパレが手に入れた顧客情報は過去をはるかに上回る量になったとみられる。このベース顧客の一定割合がポンパレの通常商品の購入に向かうことは確実で、6月以降の売上高を再び押し上げるだろう。 リクルートは牙城である日本国内のクーポン市場でシェア1位を奪回すべく全力を尽くしている。一方のグルーポンは割引チケット共同購入サービスの世界シェア1位企業である。ポンパレの売上高が再び大きな伸びを見せるなら、何らかの対策を打ってくるだろう。6月以降も両社の動向からは目が離せない。
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